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伝統文化を新たなファッションへ繋ぐ -樹鎖飾 トゥムシ-

  • 衝撃の出会いでした

    伝統、文化をファッションと繋ぎ続けてきた

     "Unpluggedress(アンプラグドレス)"

    がまたとんでもない物を提案してくれました。


    皆さん、鮭を口に咥えた黒塗りの熊を一度は見た事はあるのではないでしょうか。

  • 北海道(蝦夷地)のアイヌ民族と木彫(もくちょう)の関係性はとても密接である。


    元々狩猟民族であったアイヌ民族は、大雪が積る冬を除いた春夏秋に主に狩猟し、冬の間は狩猟で得た保存食で食べ繋ぎながら、男性は木彫り、女性は縫い物をして生活していました。

    良くも悪くも交易で発展をしてきたアイヌ民族ですが、金属文化を持たないアイヌは身の回りのものは鹿の角や骨などで作っていました。

    その材料の一つが木です。狩りの道具はもちろん、まな板などの生活必需品から、儀式に使う被り物等も木で作われており、貴重な資料として多くの物が残っています。

    時代の流れの中で開拓民が本土から送り込まれ、狩猟民族から農耕民族に生活様式の変化を強いられ、冬の間に現金獲得の手段として作られ始めたのが、前出にあげた木彫りの熊です。

    アイヌ民族の『彫る力』はとても高いのです。

  • 交易で外の影響をうけた木彫作品が数多くある中で、『トゥムシ』はその影響を受けていないアイヌ文化の一つです。

    トゥムシとは『木鈴』で、元々は箸の端にトゥムシを彫り、一歳になったらプレゼントして、それを壊すくらい力強く育って欲しいという成長祈願の意味があります。


    今回の作品はその木鈴を連にしてネックレスとブレスレットにしております。

  • 樹鎖首飾(トゥムシ ネックレス) ¥88.000inTAX

    樹鎖腕飾(トゥムシ ブレスレット) ¥46.200inTAX




    『木のアクセサリーを身に付ける』とは殆どの方々が未経験だと思います。


    かつて、イームズ夫妻やアレキサンダージラード、バーナード・リーチなど多くの著名人達がフォークアートを愛し、
    インテリアに取り入れている様に、
    この作品を身に付けて、ジャンヌレやシャルロット・ペリアンに腰をかけてゆっくりとした時間を過ごして頂きたい。

    そのあまりの相性の良さには驚かされると思います。


    .

  • 1本の木を削り出し、切れ目も無く鎖にする。
    途方もない技術です。

    伝統工芸、文化にしっかりと敬意を持ちながら新たなファッションへと昇華されていく

    まさにUnpluggedressの真骨頂です。




    .

  • 木の置物ではなく、アクセサリーとは耳馴染みがあまりないかもしれません。
    シルバーと違い堅牢性も期待できません。

    ただ、
    いつか物は『朽ちて地に帰る』というアイヌ民族の精神性をご理解頂き、
    新たな世界を是非お楽しみ頂きたいです。



    Enjoy Fashion

    L'ECHOPPE青山 渡邉