平さんの服
前回の開催から3年。
レショップスタッフが皆、心待ちにしていたイベントが帰ってくる。
僕たちが尊敬してやまないデザイナー、平剛氏によるビスポークサロンを6/11(土)~6/17(金)の期間限定で開設致します。
一つの洋服のビスポークにフォーカスした前回までとは異なり、今回は平さんがこれまでに手がけてきた貴重なアーカイブモデルも含め、豊富なラインナップをご用意(写真はごく一部です)。
平さんのブランドであるla favolaのインラインコレクションにも存在しない洋服ばかりだ。
コート、ジャケット、シャツ、パンツ、、、いわゆるメンズクロージングにおける必需品が全て揃う圧巻の見応え。
今回開催するビスポークサロンでは仕様も自由自在。
総手縫いもマシンメイドも。
自分の好みで選ぶことができるし、部分的な仕様変更も平さんと相談しながら調整可能。
人には気付かれない、自分だけがわかる細やかな拘りを洋服に載せるのも面白い。
まさにビスポークの醍醐味を味わえる贅沢な内容だ。
誂える為に揃えられた豊富なバリエーションの生地は、すべて平さんの審美眼にかなった素晴らしいものばかりだ。
特に魅力的なのは、デッドストックファブリックのバリエーション。
現代の生産背景では再現不可能な生地も多い。
その希少性も勿論だが、それ以上に古い生地には特有の存在感がある。
特別な一着を誂えるには、やはり生地も特別なものを選びたい。
当たり前のようだが、存外思い通りに実現できるテーラーは限られると思う。
ジャストタイムなリネン素材から、秋冬シーズンに向けた紡毛素材まで、幅広くお選び頂けます。
デッドストックのボタンと側章テープの数々。
見たことのない仕様のものばかり。
ひとつひとつ思い入れをもって仕入れられた付属品。
もはや付属ではなく主役級の存在感。
「このボタンでシャツ作ったらカッコええねん。」
平さんの説明にも自然と熱がこもり、スタッフも感化されてボルテージが上がる。
今回のビスポークサロンでオーダーできるモデルの中に、自分が楽しみにしていたコートある。
手縫いによる無双仕様のバルカラーコートだ。
遡ること4年、レショップで初めて平さんによるオーダー会を開催するに当たって、コンセプターの金子の私物であるフランス製ヴィンテージバルカラーコートを、平さんの手によって「総手縫い」「無双仕立て」のスペシャルな仕様で再現/アップデートした逸品だ。
青山店のストックには当時のサイズサンプルが保管してある。閉店後や休憩時間に何度も袖を通し、いつかオーダーできるタイミングが来ることを心待ちにしていた。
自分が気になっていたサンプルで使われている玉虫色の美しいコットンギャバジンは、当時別注で作ったもののようで現在は使えないそうだ...。
落胆したのも束の間、平さん曰く「もっとかっこいいギャバジンあるよ」とのこと。
ブログを書いている今の時点ではまだ届いていない。楽しみで仕方ない。
自分と同じように、オーダーの機会を逃した方におすすめです。
以下は過去の記事リンクです。
今回のイベントを開催するにあたって、平さんがこんな話をしてくれた。
「ビスポークってなると大体、のぼりの吸い付きが〜とか、肩のいせ込みが〜とか、ついガチガチのフィッティングのものに傾倒しがちですよね。」
「ビスポークだからって必ずしもカタいものである必要はないと思ってて、自分がしたいのもそうゆうことじゃなくて。いわゆる『スーツを着て働く人』の為の服を作りたいわけじゃない。」
「もっと趣きのある洋服作りを目指してるんです。」
平さんの洋服には、ただ技巧的に美しさを突き詰めただけでは得られない「趣き」が確かにある。
是非店頭で体感して欲しい。
L'ECHOPPE青山店 田口
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