セルビアの「農夫靴」がおもしろい。
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バイヤーの平石です。
気温が上がりつつも天気が安定しない時期になってきました。来週には九州も梅雨入りするとのこと。
お気に入りのシューズが濡れてしまうので、雨の日用のシューズが欲しい。
毎年この季節にはそう考えている自分がいます。
雨降りそうだしこれ履いていこう。
脱ぎ履きも楽で、ラフな気持ちで履けるそんな一足のご紹介。
セルビア共和国の国民的シューズ、OPANAK/オパナックです。
実は誕生から四半世紀以上も形を変えず、人々に愛されているこのOPANAK。
当時では画期的な天然ゴム製のシューズは、水を防いで手入れもラクチン。さらには雨の日も滑りにくい。
たちまち農家さんの間で人気になり、農夫靴として人気を博したそうです。
安価ながら非常に高い耐久性は、創業当時から変わらない”バルカナイズ製法”と職人さんによるハンドメイドで一点一点仕上げているが所以。
”農夫靴”と呼ばれるだけあって、耐久性だけでなく滑りにくさも満点。
靴底に溝を付けたすべり止めが施され、つま先部分は足先を守るように厚みを持たせています。
ライニングにはサイズ表記のスタンプが施されており、見えないところまで気を使われているのは気分が良いことこの上なし。
何といっても着用した際の見栄えが非常にファッショナブル。
ぽってりとしたアッパーから、つま先が少し反り返った独特のフォルムがとても新鮮で、広めの履き口から除く素肌が妙に色っぽい。
機能的なサンダルが多々登場している今の時代に、このヴィンテージライクでどこか中性的な香りがするこの形が個人的にツボでたまりません。
よりレトロでクラシカルさを感じさせる、ストラップが付随したモデルもございます。
武骨ながら、フェミニン。相反する二つの要素がばっちりとかみ合っております。
ベルトには元々は穴は空いておらず、ご自身でお好きな位置に穴をあけることができます。
道具無しで簡単に、自分にピッタリの位置に開けることができるし、最後に自分の手を加えて完成させることでより愛着が湧く一足になってくれそうです。