メンズスタッフが紐解く、2021AWアウター事情。
秋冬ファッションのメインといえば、やはりアウターがスタイリングの軸。気候も一気に秋めいてきたいまだからこそ、コートやブルゾンなどをチェックしてみてはいかがでしょうか。今回のブログでは、ベイクルーズのメンズブランドで展開しているアウターをスタッフが詳しく解説していきます。ぜひショッピングの参考にしてみてはいかがでしょうか。
◉JOURNAL STANDARD◉
JOURNAL STANDARD ECスタッフ
松下和貴
ー今季JOURNAL STANDARDではどのようなアウターがリリースされているんですか?
数あるモデルの中から、ブランドの定番となっているスタンドチェスターコートをピックアップしました。フォーマルなコートといえば、襟があるのが普通かと思いますが、こちらのモデルがあえてそれを取り払い、より首まわりがスマートに見えるような仕様になっています。
ーシルエットも見た感じ、すっきりした印象ですね。
そうですね。身幅はややゆったりしていますが、着丈は膝上くらいですっきりとした長さに設定しています。あと、注目していただきたいのは生地の柔らかさ。「SUPER 140」という極細の糸で織り込んでいるので肌触り抜群かつ非常に滑らかなんです。価格は税込で3万以内で手が届きやすいのも魅力です。
ー着こなしはどういった感じがおすすめですか?
キレイめなテイストでしたら、バンドカラーのシャツに細めのパンツでベーシックに合わせていただくのがいいのかなと思います。JOURNAL STANDARDらしさをさらに出すなら、パーカやスウェットでハズしてみるのもおすすめです。幅広い年齢層にフィットするコートかと思います。
ースタンドチェスターコートを着用したコーディネートのポイントについても教えてください。
コートのデザインがシンプルなので、幾何学模様のニットでアクセントをプラス。パンツはプリーツの入ったスラックスで全体的にキレイにまとめてみました。
ーもうひとつ選んだのは、昨今人気を博しているDAIWA PIER39のコートです。
ファッション性の高いフィッシングウェアをリリースしているブランドが提案しているのが、このステンカラーコート。保温性のあるウール調のツイード生地を使用していて、さらには表と裏にGORE-TEXフィルムを搭載しているので、透湿性や防風性も抜群なんです。見た目はクラシックなんですが、蓋を開けてみるとハイスペックな感じがいまっぽいです。
ー先ほどのスタンドカラーのコートよりもビッグシルエットですね。
かなりボリューミーなので、パンツの丈感とのバランスが重要です。襟元にはストラップがついているので、立てて着こなすのも渋いんじゃないんでしょうか。
ーこちらのコートのスタイリングポイントについても解説をお願いします。
コートが主役になるように、その他のアイテムはシンプルなものを選びました。キレイ目なパンツというより、デニムなどを合わせると上手くカジュアルダウンできます。
◉EDIFICE◉
EDIFICE バイヤー
深澤 幹
ー今回ピックアップしたEDIFICEのおすすめアウターのご紹介をお願いします。
EDIFCEが2021AWシーズンでテーマに掲げている“クラシックスポーツ”を元に、英国の老舗ブランドBARBOURとコラボレーションしたTRANSPORTを選びました。別注ポイントはBARBOURの家紋のような存在のハウスタータンを裏地に採用したところです。本来であれば、この柄を用いることは非常に難しいことなのですが、EDIFICEとの長年のお付き合いがあって、今回特別に使用させていただくことができました。
ーシルエットなどのディテールは変えているんでしょうか?
多様なスタイルにフィットするように着丈を4cm長めにしています。特にEDIFICEのお客さまはジャケットを着るシーンが多いので、こちらを上から羽織っても裾が出ないように工夫をしています。また、通常は別売りのフードが、今作は付属しているのもお得なところかなと。カラーはBARBOURの定番であるセージグリーンの一色のみの展開です。
ーBARBOURを象徴するオイルド加工はされているんですか?
オイルド加工はしていますが、昔のモデルよりも控えめにしてあります。ちなみにすべての現行モデルも特有のベタつきは改善してあるそうです。そうすることで、生地の移染を防ぐこともできますし、より街着として気軽に着ることができます。
ー続いて、MACKINTOSHのキルティングジャケットです。
はい。MACKINTOSHも昔からお取り組みさせていただいているブランドでして、2021AWシーズンも別注させていただきました。去年から復活したキルティングジャケットをモデルにしており、裏地の鮮やかな赤が絶妙に効いています。昨今は暖冬ということもあり、こういった軽めのアウター需要も増えているんです。
ーオンオフ問わず着用できるシンプルなデザインも汎用性が高そうです。
スーツのようなフォーマルなスタイルからカジュアルなスタイルまで網羅できますね。昨年からキルティングジャケットの抜本的なリニューアルがあって、より身体にフィットするように立体的な作りにシフトしています。あと英国製というのも注目していただきたいところです。
◉JOURNAL STANDARD relume◉
JOURNAL STANDARD relume WEB ビジュアルコーディネーター
岩田 笙
ーJOURNAL STANDARD relumeが今シーズン一押しのアウターについて教えてください。
今季のブランドのテーマが“レトロスポーツ”なので、スウェットのセットアップやボタンダウンのシャツにスポーティなアウターを合わせるスタイルを提案しています。特におすすめなのが、SKOOKUMとコラボレーションしたスタジアムジャケット。去年も同じ型でワッペンをつけたものを出していたんですが、今回はすべてそれをなくして、よりミニマルに仕上げました。
ーSKOOKUMとはどういったブランドなんですか?
主にニット製品やスポーツジャケットを作っているアメリカの老舗ブランドです。糸一本から織り始める袖口のリブ、袖に使うレザーのカッティング、使用されている型紙など細部にこだわったプロダクトを作り続けています。
ーなるほど。このスタジャンの別注ポイントはどこなんですか?
先ほどお話ししたワッペンを廃したところと、もう一つはカラーリングです。このブラック×ホワイトとベージュ×ホワイトの2色展開で、どちらもオトナらしいクリーンな仕上がりにしています。その他ですと、襟元の折り返し部分やレザーを使用したアーム部分にも注目していただきたいです。
ー実際にスタジャンを着用したコーディネートについて教えてください。
上下スウェットのセットアップでカジュアルなので、インナーにシャツやレザーシューズを合わせてバランス調整しました。こういうアメリカっぽい感じがいまのrelumeらしさですね。
ー2つめはミリタリーライクなコートが登場です。
relumeの打ち出しているテーマがもう一つあって、それが“都会のミリタリー&アウトドア”。クラシックなミリタリーやアウトドアプロダクトから抽出した機能美を、現代的に解釈したアイテムを提案しています。こちらは軍モノのライナーコートをベースに、2WAYで着こなしができるようリバーシブルタイプへアップデートしています。シルエットはゆったりとした作りになっています。女性にもおすすめですね。
ー裏地はフリース素材になっていますね。
ふわふわのフリース素材なので、言わずもがな保温性は抜群です。着こなしについては、こういったミリタリーアイテムを都会的に着こなすのがトレンドということもあり、ウールパンツやクルーネックニットでカジュアルにスタイリングしてみました。
◉417 EDIFICE◉
417 EDIFICE バイヤー
関根 渉
ー417 EDIFICEではどういったアウターをご紹介していただけるんでしょうか?
今季も色々なモデルがリリースしていますが、今回はこの3WAYで着用できるミリタリージャケットをピックアップしました。ECWCS(エクワックス)というアウトドアウェアの機能を取り入れた米軍御用達のプロダクトをもとに、取り外し可能のキルティングライナーをつけた417 EDIFICEオリジナルのアイテムです。
ー夏以外のシーズンで着用できますね。
そうですね。様々な環境や季節、気温に対応可能な幅広いシーズン着用できる一着となっています。またネックの高さはとてもこだわっています。製作段階で何回も試してみて、防風性を高めるためにやや高さを出しました。あとはフード部分のコードもリボンのような紐にしています。
ー別注箇所はどこになるんでしょうか。
本来であればスタジャンにはない襟をつけて、シックな印象にしました。また裾リブのテンションも若干弱目にしています。さらに身幅と着丈をゆったりとさせることで、インナーも選びやすくなっていますね。値段も低価格に設定したところも必見です。スラックスやキレイめなスニーカーでコーディネートをしていただくのが、おすすめですね。