【ÉDIFICE Le 20 Septembre 2021】
《毎週月曜日更新!!》
エディフィスがものづくりをする上で大切にしてること、届けたいことを毎週月曜日に投稿する”ÉDIFICE LETTER”。
モノの良さだけでなく、作り手の想いを込めたエピソードをお便りに載せて皆様にお届けします。
EDIFICE MOVE サキソニーセットアップ
快適でいられて見栄えするセットアップを着る理由は、それで十分
一体いつから、ジャケットは着させられる服になったのでしょう。
もしかしたら、最初からそうだったのかもしれません、でも、過去や世界に目を向ければ、ドレスコードという制約と時に向き合い、時に背きながら、個性やお洒落を追求してきた紳士像の具体例が数えきれないくらいにあるわけです。
それがここ日本では、能動的にスーツで洒落込んだり、ルールの上で着こなしを工夫したりする面白さよりも義務として、またはマナーとして強要されることでドレスやジャケットが浸透してきた感が否めません。
でも、パンデミックで人々の生活様式と常識が見直された今、そんな“当たり前”に疑問を覚えた人も多いんじゃないでしょうか?会社に行かなくても仕事ができたり、襟付きにこだわる必要性がなくなったり。今こそニュートラルな気持ちで、自分らしくその日の服装を選ぶ時です。
思いっきりカジュアルを楽しむのも大いに結構。
でもエディフィスでは、こんな時代だからこそ、もう一度ジャケットやセットップの楽しさや、クールさについて考えています。
もちろん、ガチガチに芯の入ったカタい仕立てのスーツは出番が回って来にくいのも事実です。
それも踏まえて、平日でも週末でも着て映えてなおかつずっと心地よくいられるものを求めた末にこのウールサキソニーのセットアップはできました。
生地はスーパー100sという上質なウール繊維を使ったストレッチ仕様で、背抜きだから動きやすさは抜群!
パンツは腰回りまで正統派ドレスのように見えて、実は左右がこっそり伸縮するマジックウエスト仕様。
そうした快適さのアイデアを随所に散りばめつつ中々精悍で上品に仕上がったと自負しています。
ジャケットは少し丈が短めの軽やかな仕立てだから、着崩したってしっくり来ます。パンツは裾幅すっきりの9.5分丈でスニーカーも革靴もイケます。
難しいルールだとか、TPO意識は一回忘れちゃいましょう。
後に残るのは、ジャケットやセットアップを着こなす男へのシンプルな共感と憧れだけ。まずはこれに袖を通してから、その日の予定を考える。
そんな気軽さで、楽しんで欲しい1着です。