ナチュラルに、ゴールドネックレス
9k royal gold chain necklace from England
「ナチュラルに、ゴールドネックレス」
-先入観の解除-
ゴールドは派手すぎる。その類の先入観をもつあなたは、ドンパチ系のVシネか北野映画が好き過ぎるあまり、その副作用による症状が出ている。まあ、そう言う自分も、キッズリターンを見ては蛍光灯の紐にむかって不細工なシャドーボクシングに励む…、という重病を患っているのだが。
しかし、同じく北野武:著の“新しい道徳”の作中に、その薬となる考え方を見出だせるので、症状が長引いている方はぜひ読んでみて欲しい。野暮な気がするので本の内容には触れないが。つまり、ゴールドアクセサリーはドンパチ系では無いし、このゴールドネックレスはとてもナチュラルだ。
-ゴールド-
人間が初めて見つけた金属。≒文明の始まりから人間を魅了し続け、7世紀には既に国際通貨としての役割も果たしている。その、ゴールド最大の魅力は“輝きと希少性”にある。
輝きはあくまでナチュラル。ブルーのみを吸収する特性を持ったゴールドの光反射は、妖艶にオレンジがかった黄色。可視光線の反射率で見ると、シルバーが波長のほぼ全域で98%前後と"白く強い輝き"を放つのに対し、ゴールドは、短波長側が極めて低く、中域から遠赤外側に向けゆっくりと高くなっていく。≒"黄色からオレンジにかけてのなだらかな輝き"となる。さらに、ゴールドの場合は表面に周囲の写しこみが発生するため、よりいっそう複雑な色味となる。
つまり、ゴールドは“なだらかな輝きをもった奥行きのある複雑な色味”だ。
そして着用する事で、このナチュラルな輝きが肌に溶け込む感覚を、あっというまに体験して頂けるはず。
希少性に関しては言わずもがなだが、金山の鉱石1トンに対して5グラムほどしか取れない、なんて改めて聞いちゃうと、やっぱやばいな、ってなる。約1/200000。この確率は食パン落下時のジャムサイド生存率とまったく同じだ。
そしてゴールドは、最も薄く伸ばせる金属(1グラムで3000メートルの糸に)でもある。つまり、アクセサリーの細かく多彩なデザイン形成に適しているがゆえに、デザイナーが頭の中で描いたパーフェクトな造形を忠実にアウトプット出来る素材、ということだ。
-サスティナブル-
サスティナブルな考えの発信自体がファッション性を帯びるようになってからそこそこの時が流れたが、ゴールドは、イエスキリストが生まれる前からずっとサスティナブルだ。
3000年以上も前から人間を魅了し続けているゴールドは、なんと、これまでに人類が掘り起こした全体の80%以上が現存していると言われている。3000年で80%は、もう異常。
そしてこの、戸愚呂兄だったらパンチの風圧で人が飛ぶ段階の、“驚異の80%”を実現している要因は、大きく2種類あると考えている。
まず素材特製。耐酸化性が高く、錆び/退色/腐食が極めて少ないので、半永久的にサイクル可能であり、なおかつ輝きは失われない。
そして、いくつもの時代を超えて人間に大切に扱われているという点。高い現存率はその不変性を証明している。つまり、何十年何百年持ち続けても、その魅力が風化する事はない。
さらに、このクリップチェーンのゴールドネックレスは、英国RJC(Respossible Jewellery Councul)認定のリサイクルゴールドが素材として選ばれているので、身に付ける事によって上記のようなゴールドサイクルに正式参加できるという訳だ。光栄なことに。
-ロイヤルゴールド/ブリティッシュゴールド-
9Kは、古くから英国王室で採用されている為に“ロイヤルゴールド/ブリティッシュゴールド”と称され、イギリスを中心にヨーロッパで、ジュエリー素材としてメジャー。
国による品質保証刻印が打たれた製品に焦点をあてると、14K以上がメインのアメリカに対し、何故イギリスは9Kを選んだのか。この理由には諸説あるが、一説では、
9Kは丈夫で傷に強く細工が潰れにくいぶん細工は難しいとされており、細工よりも金の純度を重要視したとされるアメリカに対して、イギリス界隈にはその素材を扱えるほどの腕を持った優秀な金細工職人が多く集まっていたからだ、とも言われている。
あと9Kは、そもそもがナチュラルなゴールドの中でも、より落ち着いた輝き/色味の純度。つまりめちゃくちゃナチュラルなので、シルバーをはじめ他素材との色相性も良い。
さらにこのクリップチェーンは大きく肌が抜けるデザインの為、ますますナチュラルな印象となる。
どこをとっても“さりげなくゴールド”というニーズにぴったりだ。
-イギリスで統一とかもあり-
ここまで読んで下さった物好きの方々はきっと、WORLDLY-WISEが開業以来ヴィンテージシグネットリングをプッシュし続けていることもご存じであろうと思う。そして、すでにお察しだと思うが、それとこれとの親和性は抜群だ。素材や空気感だけで無く、歴史ごとまるっと抜群だ。(TRICKの山田みたいな事を言ってしまって申し訳ない)
つまり最後に言いたいこととしては、このネックレス(もちろんシグネットリングも)を、表面だけのファッションには食指が動かなくなってしまった、ファッションアダルトの方々にこそ楽しんでもらいたいという事。
きっと、骨董的価値すら見出せる紳士の嗜好品として、気に入って下さること間違いない。
そしてもしあなたの周りに、表面的ファッションに飽き、「俺たちの物欲はもう終わっちゃったのかなあ」と嘆き苦しむ友人がいた時には、「ばかやろーまだ始まっちゃいねえよ」と金子賢ライクな表情で言い放ち、キッズにリターンして頂きたい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。