らりるれろ
こんにちはL'ECHOPPE青山店 中村です
「アメリカンブランドの名前ってかっこいいですよね!!!!」
当時、前職で一緒だったスタッフKが突然僕に言い放ってきた。
...こいつは唐突に何を言っているんだ??
彼は屈強な男を理想像に掲げ“ラギッド”という言葉を呪文の様に繰り返しFILSONとRussel MoccasinのKNOCK A BOUT Bootsでキャンプに臨む程のヘビーデューティーな男であった。
今では前職を退社し1818年創業のアメリカを代表するブランドで活躍している。
K 「アメリカのブランドって FILSON、Ralph Lauren、LEVI'S、QUODDY TRAIL MOCCASIN、Rios of Mercedes、L.L.BEAN、GILDAN 全部男臭くて格好良いいんですよ!!」
僕 「・・・??」
K 「後はORTEGA'S、TRUJILLO'S、FARIBAULT MILLS なんかも良いですよねぇ!!」
僕 「・・・あ! “らりるれろ” !?」
K 「はい!!そうなんですよ!!アメリカのブランドって “らりるれろ” と 濁点が付くものが多くって!!なんかタフな男っぽくて無骨で格好良いじゃないですか!!やっぱり呼び名からヘビーデューティーな感じがしますよねぇ」
彼の理想郷まで僕はついて行けなかったが思うところは人それぞれありタフ&ラギッド、俗に言うヘビーデューティーな物に憧れを抱くことは誰しもにあったことは大いに納得できるポイントである。
そもそもヘビーデューティーとは??これは多くの著書も出版されて誰しもが耳にしたこともあり定義としては幅広過ぎるほど使用されている言葉だ。
ヘビー‐デューティー【heavy-duty】
[名・形動]激しい使用に耐えること。耐久性があること。また、そのさま。
検索してみると上記の意味ではあるが一般的にシーンで使われているヘビーデューティーとは1970年代のアウトドアブームから当時の「POPEYE」、「MEN'S CLUB」等で活躍したイラストレーター小林泰彦氏が提唱した 「HEAVY-DUTY」が発端だ。
この言葉自体はアウトドアスポーツ用のアイテムやワークブーツ、デイパック等の質実剛健なアイテムを解説するときに主に使われていた。
現代のお店で言うところのNEPENTHESのS2W8 永岡要氏や中目黒のINSPIRE様なんかは店舗で当時を伝える生き字引的な所ではないだろうか。
「Whole Earth Catalog」や「made in U.S.A catalog」 これもINSPIRE様はヘビーデューティーのバイブルと語っていたのを思い出す。アメリカへの憧れから日本でカタログ文化が広がり質実剛健なホンモノ志向のアイテムを取り入れるスタイルを俗にヘビーデューティーと謳っている。
【迷迭香 / マンネンロウ EX × L'ECHOPPE】
リファレンスソースになったのは当時ピトンを作る鍛冶場で作業していた時に履いていたワークパンツをクライミングパンツに落とし込んだというあの名作パンツ。
当時に近づける様にパンツが自立する程に硬い生地の物をイメージしてL'ECHOPPEらしくフランスの古いヘビーオックスのレプリカ生地を仕様して自立するショーツを完成させました。
ヒップ部分は生地が二重になっていて耐久性が強化。
ベロクロ付きのポケットは中身が落ちるのを防ぐことができる。
現代のファッションシーンにおいて洋服はもはや“衣食住”の“衣服”ではなく嗜好品の一種だ。その風潮はコロナ禍の影響が更に拍車をかけている。
だからこそ僕らは自分の好みやライフスタイルに沿うものをより求めて不要な物をそぎ落としていっている。
迷迭香は嗜好品として、素材やデザインの雰囲気を楽しむ服。もしくはある目的のために身体を守るためやそれを実行できるようにする道具のような機能を備えた服。
様々な事由の中でどうすれば楽しく暮らせるのかということを追求し、嗜好品としても機能品としても完璧ではないが、ゆえに気兼ねなく、それぞれの人に寄り添ってくれる完成度を大切にしている。
質実剛健なホンモノ志向を取り入れる現代の “ヘビーデューティー” なパンツになったのではないだろうか。
是非スタッフKにも紹介したいと思っている...
“らりるれろ” ついてるし...
L'ECHOPPE 青山店 中村
L'ECHOPPE 青山店東京都港区南青山3-17-3 1F
TEL: 03-5413-4714
L'ECHOPPE 渋谷店東京都渋谷区神宮前6丁目20番10号 MIYASHITA PARK SOUTH 2F
TEL: 03-6712-5770
instagram: @lechoppe.jp