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エラブイミ

こんにちはL'ECHOPPE青山店 中村です

  • 僕は昔からとても影響を受けやすいし自分でやってみたい人間なので自分が知らない情報には首をつっこみたがりとりあえず試す。そしてすこぶる飽き性だ。

    "モノ" に意味を求めるし "モノ" に意味を求めない

    適当なのだ。

  • 古着のTシャツはわかりやすくvintage市場なる他人が作った "価値" という物が存在していて選ぶ判断基準にもなるし1点物というわかりやすい謳い文句もある。(実際には1点物ではないのだが)

    そもそも僕はTシャツは古着でしか基本的に買わない人間だったのだがTシャツという物に意味を考え始め,古着以外に手を出し始めたきっかけになったのがこの洋服である。
    (これででピンとくる方はこのデザイナー様の昔からのファンだろう・・・)

    これは80年代にキャサリン・ハムネットが反戦・反核を訴えて世に送り出した“CHOOSE LIFE”というメッセージTシャツへのオマージュが始まり。

    このシリーズは “Timney & Fowler” や 同郷のアーティスト “ヤブノケンセイ” とのコラボレーション等幅広い分野の表現を行っていた。

  • そもそもTシャツのスローガンTシャツというものを世に知らしめたのがキャサリン・ハムネットなのは周知の事実だろう。1980年代に直球で簡単に複製出来るようなデザインを多くの人に届け、バンド Wham! の GeorgeMichael が着用した “CHOOSE LIFE 人生を選べ ” 。これは "T2 Trainspotting" でも掲げられ僕の古巣 Journal standard でもイベントが行われ記憶に新しい。

  • 更に彼女は1984年の政府主催のレセプションでマーガレットサッチャーの前で反核宣言の"58% D'ON'T WANT PERSHING  58%はパーシング(弾道ミサイル)を欲していない" がプリントされたTシャツを着用して謁見することでTシャツという洋服のメッセージ性と力を根付かせたのだ。

  • ハムネットのTシャツだけでなく Dior のフェミニストTシャツ, Martin Marjiela の エイズTシャツ には論理的で政治的なメッセージが込められている。ただTシャツにはファッション業界への皮肉や笑える様なおふざけのメッセージ、グラフィックもあるだろう。

    Tシャツには直球的なメッセージだけでなく誰かにその意味を尋ねられた時やデザイナーや着た人にしかわからない、着た人が人が説明した時に初めて意味をもつ等のメッセージが込められているものもある。

    それら全てのメッセージを世に晒すのはナンセンスだし面白いとも思わないし理解しないと着ない、買わないなんてこともない。

    意味を求めない "モノ" もあるのだ。

    ファッションに正解なんてないし価値も意味も本人が考えるものだから。