GIPと衣替え
こんにちはL'ECHOPPE青山店 中村です
僕の怠惰な衣替えの季節がまたやってきた。
今年はパッキンのままいくつも衣裳部屋に放置して再度クローゼットに戻すという只々意味の
無い衣替えだったようだ。
衣替えの度に懐かしい洋服達と再会しまた僕の仕事は進まない・・・
これは今から10年以上前に僕が学生の頃初めて手にした SCYE のWaistcoatである。
先輩がPPCMのJKTにSCYEのOXSHを着ていて影響されたのが最初だったと思う。
ドレスクロージングの基本なんて知らない当時の僕にはWaistcoatは敷居の高い洋服の分野で販売元のオーナーにあれこれ相談しながら俗にいう“頑張って”着ていたのを今でも覚えている。
戦前まで一般的だったスリーピース文化から大戦後に節約令により上下の背広としてWaistcoatは脱ぎ去さられまた現代ファッションシーンに台頭してくるのだがコロナ禍の現代またこのタイミングで僕の前にWaistcoatは姿を現したのだ。
元来Waistcoatはクラシカルな装いの一つであり歴史的背景を踏襲しているSCYEらしく現代でも廃れることがない。変わらないクオリティ。変わったのは時代と僕らの着方だけなのだ。
-THE GENTLEMAN IN THE PARLOUR -
男服の代名詞でもあるスーツスタイルは、時代の変化と共に着用するシーンは減り、需要が減る昨今。
改めてスーツ文化の見直しを行い、現代に求められるスーツの企画をする為に小木基史、宮原秀晃、金子恵治の三名が立ち上がり、ニューレーベル「THE GENTLEMAN IN THE PARLOUR」を始動。
昨年末に行われたイベントでは三者が織り成す"GENTS"の真髄をご堪能頂けたのではないでしょうか
第二弾となる今回は Prince Edward を思わせる英国調の本格セットアップをリリース
4BW Jacket
1900年代初頭の英国 “Prince Edward”を思わせる様なラインのシルエットです。ウェスト位置を高いポジションに設定し、腰下サイドの切り替え位置に出る”Edwardian Drape”が特徴です。
HOLLAND & SHERRY
創業以来170年以上という世界で最も長い歴史を持つマーチャント。
イギリス王室をはじめ、本国イギリスの老舗高級テーラー、パリのオートクチュールハウスや高級衣料メーカーなど、幅広く供給されています。
2 Pleated Trousers
フロントに2本のアウトタックを取ったトラウザーです。程よい渡り巾からのストレートシルエットが正に英国的です。バックセンタークリースは帯付け迄ブレイク無しに伸びるのが特徴です。センターバックにはVカットが入りブレイシスボタンも追加されベルトもしくはブレイシスの両方に対応しています。
下記YOUTUBEでも公開中
金子、小木”Poggy"基史氏、takakmama氏 より企画の背景や詳しい商品説明がご覧いただけます
ドレスクロージングには歴史、文化と共に培われたルールがある
先に述べたように「THE GENTLEMAN IN THE PARLOUR」は改めてスーツ文化の見直しを行い、現代に求められるスーツの企画をするというコンセプトが添えられている
YOUTUBE上で小木”Poggy”基史氏から述べられているがウインザー公爵(エドワード・アルバート・クリスチャン・ジョージ・アンドルー・パトリック・デイヴィッド)が裾を折り返すことでダブル仕様を浸透させたように
ひねくれモノの大人達が 「ルールは分かるけどこっちのがかっこいいじゃん」という所謂過去のモノを現代的な解釈で次世代に繋げていくことが 「THE GENTLEMAN IN THE PARLOUR」における「ファッション」なのだと思うのだ
L'ECHOPPE 青山店 中村
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