銀を編む #DAIKISANO
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銀を編む #DAIKISANO
WORLDLY-WISE安藤です。
まるで三浦しをんさんの様なタイトルから始めてみた今回は、舟では無く"銀"を美しく編みあげたDAIKISANOのプロダクトをご紹介。
職業柄か、何かデザインを選ぶ際に“特定の目的を持った形状に惹かれる“っていう主張を持つ方に出会う機会が多い。
例えば、特定の道具を入れる為だけのポケットとか、馬に装着させる為だけに作られた器具とかの特殊な形状って”なんか良いっすよね”って話で、もちろん自身もそう思う。
そんな時おもろいなと思うのは、その主張理由の多様性。
なんでそれに惹かれるかの理由がみんな大概違うし、その理由は大体が主張人数分だけ用意される。
それはつまり魅力の幅が広いっていう事なんだろうけど、それと同時に、理屈じゃなく直感的に惹かれてる証なんだとも思う。
そういった何かを表現しようとする場合その方法には独自性が生まれる。
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DAIKISANOは、腕利きの職人(=サノさん)が銀を編む/結ぶことによりそのプロダクトを構築する。
彼がその手法を選択するに至ったのは、過去に訪れた日本丸の船内。
そこで目にした“縄”の結び/編みの美しさに心を奪われた事に起因する。
当時実際に船内で使用されていた縄は、“強度を高める”や、“物を固定する”、などといった“特定の目的”を持った結び/編みがなされたいた。
それら縄の結び/編みは、どれも人類が繁栄していく上で生まれた必然の形状で、起源は旧石器時代までさかのぼる。
その、まるで人類の知恵が実体化したような形状が持つ美しさを、何か違った形で現代に伝えていけたらと銀を編み始めたのだそう。
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そんな風にしてスタートしたDAIKISANOの魅力は例えば、
全ての工程を一人の職人が手作業で仕上げることによってのみ実現できる繊細さ、緻密さ。
編み込みに適した柔軟性と、925より清く白い光反射を併せ持つ950シルバーを使用している事。
実際に編み込んでいるからこそ出せる反りや流れの美しさ。
丁寧な編み込みを通じて伝わってくる手作業の温かさ。
驚くほど正確であり、なおかつ巧妙に隠されたロウ付け。
などなど数多だが、そんななかでも、
主役である“結び/編み”を内側に隠してしまうデザインには、皆さん衝撃を受ける。
海外の某有名銀職人さんが来店された際、顎が外れるくらいアメージングを連呼していたのは記憶に新しい。
そこには日本の"わびさび精神"が宿っているのかもしれない。
そんな、とても言葉では表現しきれないDAIKISANOの魅力をあえてまとめるとすれば、“何か良いっすよね”って事。
ぜひ実物を手に取って頂き、シルバー界の直木賞やーと叫んで頂ければつってタイトルを回収したところで収めます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。