relume名物MD鷹野が語るミリタリーモッズコートの真髄
鷹野 徹 (タカノトオル)
JS relume MD
社内でも指折りのUSAブランドの有識者でJS HOMESTEADのMDとして数多くのヒット作をディレクションし、商品開発担当を経て現在はJS relumeのMDに就任。
2020AWではsnowpeakとの別注企画も話題に。
今、再びミリタリーブームの返り咲きの予感
今回のモッズコートを製作の経緯を教えてください。
モッズコート作成の経緯は上記の店舗スタッフとの思いから始動し、実際にスタッフが着ていた古着のM-65をサンプリングして古着特有の丸みを帯びたシルエットだけど、古着にはない素材やハリのある生地感を試行錯誤した今季イチオシのアウターに。
今年らしいモッズコートの着こなしなどはあるのでしょうか?
スタイリングはモッズコートのビッグシルエットを活かした細身のパンツがオススメです。
トレンドのオーバーサイズをより惹きたたせるためにはスッキリとした印象のパンツが相性◎。
更に今だったら、コーデュロイ素材のように温かみのある生地を選ぶと季節感も演出できていいですよね。
生地には拘りや特性は何かあるのでしょうか!?
VORTEX紡績を施した糸を使用することで、独特の張り感・クリアでコットンライクな素材感を再現。
それに加え、耐摩擦性もあり頑丈でありますが軽量な仕上がりとなっています。
あとは、ライナーも拘りました。
中わたには「PRIMALOFT(R)」を採用して羽毛のような軽さ・柔らかさ・温かさに加えて撥水性、イージーケアの高機能素材を採用。
タウンユース使いには十分なスペックで、インナーの着脱で3シーズン気回しができる汎用性もこのコートの魅力ですね。これはなかなか伝わりにくいのですが、前年からフードの脱着に関しても改良してます。
昨年はVINTAGEそのままのボタンでの脱着仕様だったんですが、今年はZIPにすることで脱着の簡易性・防風性向上に努めました。
最後に今後のミリタリーアイテムの可能性について教えて下さい!!
今回はUSミリタリーだったのですが、軍モノの中でもヨーロッパのミリタリーアイテムに注目している人は多いと思います。
戦いの為に作られたアイテムもかっこいいですが、EUROミリタリーの中で生活の為の服・所謂・支給品など目が離せないアイテムがまだまだ沢山あります。
古着好きな人にとっては、まだ値段が高騰していない点も魅力ですよね(笑)。