「用の美」から成るもの
「BIG MOUNTAINEER」と僕が「ALLTERRAIN」に感じる事。
皆様こんにちは。
仙台店ブログです。
今回はこちらの商品のご紹介とこのブランドについて僕が感じている事を綴っていけたらと思います。
ちょっと長くなりますが最後までお付き合い頂けると幸いです。
では、早速、
最強&最高のダウンが入荷です。
ALLTERRAIN×JOURNALSTANDARD 「BIG MOUNTAINEER」
毎年人気のハイスペックモデル「MOUNTAINEER(マウンテニア)をビックサイズで別注したモデルになります。
基本スペックはインラインモデルと同様の仕様にし、サイズ感のみを変更しております。
スペックに関しては、全て記載するととても長くなるので・・今回は割愛致します。
その代わりとして「ALLTERRAIN」のサイトのリンクを貼ってます。
こちらに機能面についての内容とブランドの美意識が詰まっています。
是非ご一読頂ければ。
では、肝心のサイズ感ですが、色違いでインラインと比較してみます。
フロントジップを閉めた状態でインラインと今回の別注を比較してみました。
(左がインライン、右が別注です。僕は身長181センチ 体重70キロでどちらもXLサイズを着用しています)
今回の別注はインラインと比較して身幅を2サイズUPし、本来タイトなアーム幅にもゆとりをつけております。
着丈は伸ばさずスッキリさせる事により、
本来スポーツウェアのブランドらしいタイトなシルエットの見え方をボクシーな型に一新しております。
これまでガッチリした体格で断念されていた方には是非オススメしたいですね!
そしてこちらのカーキはジャーナルのみ展開の別注色。
タクティカルなカラーリングは実に男らしい印象です。
ミリタリーを得意とするジャーナルスタンダードらしいカラーとも言えますね。
今回は着回し抜群で安定のブラックとの2色展開となっております。
では、ブラックに戻ります。
コーディネートを見て頂ければゆったりとしたインナーや、ワイドパンツとの相性が良いのが分かりますね。
今の気分のシルエットや着こなしを少しだけ加えたモデルになってますのでこれまでより更に着易く、
ファッションとしてもコーディネートの幅が更に広がりますのでそこがオススメさせて頂きたい点です。
ここから少し話は逸れますが、
この「ALLTERRAIN」と言うブランドについて僕が思う事をお話ししていきます。
このブランドのダウンは通称「水沢ダウン」と呼ばれ、今やハイスペックダウンの代表格と言えるブランドです。
生産に関しては、現在も岩手県の奥州市(旧水沢市)にある「水沢工場」で生産されております。
言うまでも無く「made in Japan」いや、「made in Tohoku」のプロダクトです。
そこにはパターンメイクから裁断、ダウンパック形成、熱圧着加工、ダウン詰めなど各分野に長けた職人がおり、
全ての工程において一つ一つを丁寧に仕上げております。
これだけの最新テクノロジーが入ったダウンが実はとてもアナログな手仕事によって生まれている事実があると言う事ですね。
ですので材料費だけでは無く当然ながら人件費もかかる為プライスは高額にはなりますが、
それでも一切の妥協無く作られたプロダクトだからこそ昨今の世界的な評価に繋がりました。
これが皆様が知るところの「水沢ダウン」です。
年々高騰の一途を辿る海外ブランドのダウンと比較しても、プライスが今尚据え置きなのはきっととてつもない企業努力の賜物だと思います。
更に今シーズンからは製品保証書まで付きました。
自分達の作った物を手にされる方へのアフターケアへの配慮。
こういった細やかな心遣いは日本人らしいとも言えますが、
皆様にとっても購入するに辺り、安心感に繋がるポイントかと思います。
「Form follows function」
これは建築家のルイス・サリバン氏の言葉であり、ALLTERRAINのデザインコンセプトでもあります。
Formは形、すなわちデザイン、followは「従う」という意味があり、
「デザインはすべて機能性に従事したものである」という意味があります。
だからこそこのダウンは本格的なアウトドアからタウンユースまでこれ一つで使える機能性を備えています。
僕は今回このコンセプトを改めて見た時、ある一つの言葉と重なりました。
それは今回のタイトルにもある「用の美」という言葉。
これは1926年に柳宗悦氏らによって提唱された「民芸運動」から生まれた言葉です。
本質的な実用性を持つプロダクトは永く使用者の元に留まり、
またその人の生活自体を豊かにしてくれるもの。
そう言う意味ではこのダウンは、
「用の美」を持って成るプロダクト=日々の生活を豊かにする「道具」としてのプロダクト
と言ってもきっと遠い意味ではないのかな、とも感じています。
また「ALLTERRAIN」の機能から生まれる一切の無駄の無いデザイン。
これも例えば枯山水や陶芸品などを生み出している日本人ならではの伝統的なミニマルな美意識の元に生まれているものだとしたら・・、
考えると色々興味深いですね。
その意味では僕はこれが「日本らしい」ダウンジャケットだとも感じていますし、
何より東北で生まれ育った人間として「made in Tohoku」のこのプロダクトを誇らしく思います。
物の本質を知る事で更に物の愛着は湧くものです。
「このブランドってここが凄いよね!」の「凄い」の部分を伝えたくて今回はフィーチャーさせて頂きました。
少しでも興味を持って頂ければ嬉しいです。
と言う訳で今回も長くなりましたが・・、
ジャーナルスタンダード別注「BIG MOUNTAINEER」を是非チェックお願い致します。
店舗インスタ、スナップも更新しておりますので下記リンクから是非ご覧下さい。
最後までご覧頂きありがとうございました。
それではまた次回!
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