【HIROB】腕時計を安心して使っていただくために
腕時計の保証規定
『時計の保証』
時計には販売元から3ヵ月~2年間の保証がついてくるもの。大半が1年間の保証期間を設けており、これはHIROBで販売しているヴィンテージ時計や、ファッションウォッチ全てに共通します。
注意していただきたいのが、その保証規定が適用される範囲。この範囲というのは、ほぼ全てのブランドで同じことを指している場合がほとんど。
なにを指しているかというと、ケースの中身の機械部分。つまり『内部の機械の自然故障』を保証するというものなんです。
そして自然故障というものは、機械の初期不良等の内的要因による故障のことで、衝撃・湿気などの外的要因による故障は保証対象に含まれないことが一般的です。
そこで今回のブログは、とくに注意が必要な外的要因に注目。安心して時計を使っていただくために、気をつけてほしいポイントをご説明していきます◎
腕時計の磁気帯び
ひとつめは『磁気』
腕時計の時間がずれている、、
もしかしたらそれは磁気のせいかもしれません。磁気帯びしてしまう原因の代表的なものとして、
・スマートフォン
・パソコン/タブレット端末
・イヤホン/スピーカー
・眼鏡ケース(マグネット式)
・家電製品全般
・鍵類
・磁石類
こうしたものたちが挙げられ、近くに置いたままにしてしまうと磁気の影響を受け、時計の精度を狂わせてしまうんです。
常に持ち歩く必需品が多いですよね。
他にも、鞄のマグネット式の金具部分や電子タバコなんかも危険とされています。
目に見えないので完全に防ぐことは正直難しいのですが、単純に距離を保つことが磁気を防ぐ最善の手段です。
時計と磁気製品との距離を15cmほど離してあげるよう意識してみてください。日頃から心掛けていれば、帯びてしまう危険はかなり軽減されるはずです◎
衝撃による故障
ふたつめは『衝撃』
時計は年代を問わず、全般的に衝撃に弱い精密機械です。衝撃によって外装パーツ、バンドなどの損傷だけではなく内部の機械に不具合が生じてしまい、故障の原因となる場合があります。
落としてしまったり、ぶつけてしまったりすることがないように気をつけていきましょう◎
水や湿気による不具合
『水や湿気』
立派な外的要因のひとつです。水分が侵入することで精度不良や止まり、機械内部のサビなどに繋がってしまいます。
数多く販売されている生活防水の時計は、多少の汗や小雨の湿気から守ってくれる程度のレベルだと考えてください。そのため大雨の日や、悪天候が予想される場合はご使用を避けた方が安心です。
またヴィンテージ時計に関しては大半が非防水のため、防水機能が備わる時計よりもデリケート。直接の水濡れは厳禁とされています。湿気のこもりやすい閉め切った場所にも置かないようにしましょう。
天候やシーンによって使い分けができるよう、耐水性に優れた時計が一本あると捗りますよ◎
温度に関して
最後は『温度』
時計は常温(5℃〜35℃)の範囲内で安定した精度を保つことができるとされています。
これ以上の高温、または低温になるような場所に長時間放置してしまうと、故障の原因となってしまうことが考えられます。
普通に生活している分には超えることがない範囲ですが、例えば真夏や真冬の車内に置き忘れてしまったり、暖房器具のそばに置きっぱなしにしてしまうなど、、心配なシーンはいくつか浮かびます。
温度にも配慮してあげるとより安心ですね◎
番外編 電池の寿命とモニター電池
ご質問の多い『電池の寿命』
一般的には2〜3年前後とされています。期間の幅が大きいのは、ご使用の環境や秒針の有無などのさまざまな個体差が影響してくるため。アバウトな言い方で申し訳ないです。
ところで、2年も使ってないのに電池を交換したという方もいらっしゃるのではないでしょうか。恐らくなんですがモニター電池だった可能性が考えられます。
買ったばかりの時計って動いてますよね?モニター電池は、時計に元から入っている電池のことを意味します。これは動作確認のためのテスト用電池。新品の電池と比較すると、どうしても消耗してしまっているものなんです、、
電池は時計の要。
もしお持ちの時計が止まっていたら、お早めにご相談ください。放置してしまうと電池が液漏れを起こしてしまい、状態を悪化させる恐れがあります。
番外編② オーバーホール
『オーバーホール/分解掃除』
オーバーホール(以下OH)ってご存知ですか?OHは時計の分解/洗浄/注油/組み立ての総称のことで、時計の機能回復と維持を目的とします。
電池式であれば5〜6年。手巻き式/自動巻きの場合は2〜3年に一度はかけることをおすすめしている作業です。
OHを怠ってしまうと蓄積した汚れや油の劣化による影響で、時計が故障してしまう恐れがあります。時計も人間と同じで、たまにはリフレッシュが必要ということですね◎
番外編③ カレンダー機能
非常に便利なカレンダー機能ですが、時折り人の手で修正が必要なことをご存知ですか?
必要なときというのは、31日に満たない月をまたいだタイミング。2月/4月/6月/9月/11月の年5回あります。翌月の1日になると、時計の日付は31日を示しているはずです。長期間放置しているとどんどんズレていってしまいます。
一般的な時計であれば、リューズを一段階引いた状態で日付送りが可能です。そしてこのとき注意してほしいのが、"操作禁止時間帯"と呼ばれる午後8時〜午前4時の間。
この時間帯に日付送りをしてしまうと、余計な負荷を与え故障に繋がることも。そのため日付を合わせる際はお昼頃に行うか、時間を6時頃に操作してから行うと安心です。
少しややこしいお話なことに加えて例外も多数存在するので、気になる方はスタッフに聞いてみてくださいね◎
これだけ抑えておけばもう安心
ポイントは大きく7つ。
・磁気 15cmの距離を意識
・衝撃 落とさない/ぶつけない
・水 水濡れNG /シーンで使い分け
・温度 5〜35℃の範囲
・電池 寿命は2〜3年(例外あり)/早めの交換
・OH 5〜6年または2〜3年に一度
・日付 人の手で操作が必要
大事なことなので覚えておいていただけると嬉しいです。お困りの際はサポートいたしますのでご安心くださいね。
今後ともHIROBをよろしくお願いします◎
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