歴史を重ね合わせることで新しい「モノ」が生まれる。固定概念にとらわれない、新しい時代に向けたモノづくり。をコンセプトに大人が着れるベーシックカットソーをメインに様々なウェアを作り出している「alvana」。

今夏発売となったエディフィス別注のカットソーについて、ディレクターである谷中氏とEDIFICEのカジュアルバイヤーを務める山本に別注企画のストーリーを紐解いてもらいました。

谷中氏：　元々はカットソーをメインにものづくりをしていまして、様々な工場と直接やりとりをする上で糸や縫製について一からオリジナルを作りたくてスタートしました。
ぼくらのベースは、ニッター、紡績工場、染め工場、パタンナーの方たちの協力のもとオリジナリティーのあるモノづくりをしてます。

ブランドをスタートした当初からアルヴァナの代名詞である「タンギス綿」というペルーの中長綿がありまして、毛足が長くなく、コシがありタフなんですけど表情がとても綺麗な糸に魅力を感じ、作り始めたのが裏毛と天竺の生地でした。

谷中氏：　今回のエディフィスの別注のカットソーに関しても、こちらのタンギスの糸を使用し、特殊なムラ感を強調させることで独自のスラブ素材が出来上がりました。

ボーダーっぽく見られるように通常のスラブより目が分かりやすく出ていて、上品で綺麗な印象に仕上げました。何十回洗っても生地の表情に変わりがないのでタフに着れる一着です。

山本：　たしか２回目のコレクションのフルラインナップが揃った段階で展示会に伺いましたね。

谷中氏：　そうですね。2018年の最初の展示会は僕自身気に入ったモノしか出さなくて当初は厳選したラインナップでスタートしました。2回目のときにEDIFICEの山本さんをお誘いして展示会に足を運んでもらいましたね。

山本：　最初にアルヴァナを見た印象は、「今の市場にありそうでないモノ」。
カットソーの買い付けってとても難しくて、ロープライスからハイプライスのモノまである中で、ちょうど良いバランスのカットソーは海外で探してもなくて、エディフィスがピンポイントで求めていたバランスのちょうど良いデザインだったというところが買い付けの決め手でもありました。


アイテム自体も魅力的でもあったので、最初に取り扱いスタートしたときは、渋谷店にてカラー別注もさせていただきました。2回目の別注でも大人が着れるスウェットというテーマのもと、別注をやらせていただきましたね。

山本：　はい、一番は素材感ですね。
あとはデザインのテンションにも魅力を感じました。一見、普遍的に見えるデザインですが谷中さんの想いやこだわりが入ることでありそうでないモノとして生み出されているなと感じてます。

山本：　今回はエディフィスから別注のオファーをさせていただきましたね。

谷中氏：　今回別注で使用している生地ですが、長年かけて作っているのでとても作るのが難しいんですよね。紡績から作っているので、正直ちゃんと納得できる生地になるまで何度か試行錯誤を繰り返しました。

そんな中やっと生地が上がってきて、いい意味でキャッチーで納得のいくものが出来ました。

そのタイミングで山本さんから、「何か良い生地はありますか？」という依頼がありまして今回の別注に取り入れてみようと話が進んでいきましたね。

山本：　谷中さんがお話したことが全てなんですが、今回エディフィスでは「真夏に一枚で着れる大人のカットソー」というのを作りたくて、いわゆるガシガシ着れるタフなカットソーも良いのですが、それに加えて柔らかくて上品な表情の物が作りたかったという部分はありますね。

山本：　カラー展開に関しては、エディフィスの方で指定させていただきましたね。色のイメージは最近アンニュイなカラーが流行ってますが、今回は逆に夏に映えるカラーとしてパキッと色が出るシロや少しアメリカンな匂いのする色が鮮やかなサックスブルーなどをチョイスしました。

谷中氏：　そうですね、また今回のテーマにぴったりなポイントは、タンギスの糸自体が発色性がとても良く、他の糸に比べて色が綺麗にハッキリ出るのが特徴でもあります。

山本：　また別注のポイントはフットボールベースのデザインですね。日本のブランドなどでもオーバーデザインの物って確かにあるんですが、今回のような上質な生地でベースを壊さないデザインもおすすめのポイントですかね。

谷中氏：　確かにトレンド性のあるデザインやスリムフィットなカットソーというよりは、大人の男性がちょっとゆったりと着れるようなちょうど良いバランスのサイズ感、ただ随所にタフさがあり長年着れるモノとして作りましたね。

山本：　実は秋冬に向けて別注の企画が進んでおります。
今後はアルヴァナがエディフィスにおける「究極のベーシックカットソー」という位置づけで展開していきたいと考えてます。どんな人が着ても似合う上質な一着を一緒に作っていけたらなと考えてます。

谷中氏：　引き続きよろしくお願いします。
ぼくらはデザイナーズブランドでもあるのですが、ものづくりの軸が強い部分っていうのがあるので、実際に作っモノを自分で着てみて確認して修正していきます。

また毎シーズンお客様にヒアリングをして、定番のものはクオリティー維持をしながら時代を捉えた新しい生地などでチャレンジしてます。

現在アルヴァナでは制菌効果があるカットソーをぼくら独自の背景でモノ作りをしてます。この実情を踏まえて価値のあるモノ作りを引き続きやっていこうと思います。

本日はお二人お時間いただきありがとうございました。

エディフィスにおいて大人のベーシックカットソーとしておすすめできる逸品になっております。
夏に映えるカラーを取り入れて夏のスタイリングを楽しんでみてはいかがでしょうか？

是非ベイクルーズストア・実店舗にてご覧ください。