【HIROB】カルティエタンクLCとパリ文字盤
Cartier Tank LC
1917年に誕生したウォッチコレクションのひとつ。カルティエの時計の定番として、登場から100年以上経過した現在も愛されてやまないモデルです。
今回はタンクシリーズで最もベーシックでエレガントな『タンクLC』に注目していきます◎
デザインソースは戦車の設計図
現代ではありふれた四角い時計。しかし誕生当初は時計といえば丸い形が主流の時代でした。
そんな時代背景のなか独創的なセンスをもつカルティエは、フランス製戦車の設計図からインスピレーションを得ます。
そのデザイン案をもとに誕生したモデルがタンク。名前もそのまんまの意味ですが、当時は戦争真っ只中。一説によると平和を願う想いが込められているとか。
初期のタンクは今よりも正方形に近いフォルムをしていますが、基本のケースデザインはほとんど変わってないんです。100年経っても変わらない、これってすごいことですよね◎
タンクからタンクLCへ
写真中央とその右隣
LCはカルティエの創設者『ルイ・カルティエ』のことを意味します。彼が最も愛用したのがこの形だったことから、後に名前のイニシャルが冠されたとされています。
タンクアメリカン、タンクフランセーズ 、タンクアロンジェetc...
挙げていくとキリがない程のバリエーションをもつタンクシリーズの中でも、LCは特別なモデルなんです。
PARIS表記の個体
カルティエのヴィンテージを追っていくと、PARIS文字盤やパリダイヤルというワードを目にしませんか?
これは1970年代後半から、80年代初頭のごくわずかの期間にだけ製造された文字盤のことを指します。
見分けるポイントは6時の真下。
ここに表記される文字はヴィンテージモデルだと『SWISS』比較的新しいモデルだと『SWISS MADE』となっているのが普通です。
なぜ普通かというと、1971年に発せられたスイス法令というものが関係しており、スイスで時計を製造している以上、そう表記せねばならないと定められているからに他ならないのですが、カルティエはそこに反発したんでしょうか、、
真相は不明ですが、私たちはフランスパリのブランドだ!というプライドが見え隠れしているようで、個人的には大好きなディテールです。
ヴィンテージでお探しだったら、こういうところにこだわってもいいかもしれませんね◎
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