LE Balcollar Coat|毎年アップデートしていく定番コート。
LEの定番コートが今年も店頭とオンラインストアに並びます。
LEのバルカラーはフランス製の一枚袖のコートをベースにした作りで、肩のラインに沿って流れるように生地が落ち、身幅がたっぷりしているのに肩回りがすっきりした理想的なシルエットを実現しています。
当初は元ネタになったヴィンテージのコートになぞらえ、コットンのギャバジン生地を使用していましたが、私たちの理想やその時の最良といえるもの(気分も)を考え、毎年使用する生地やシルエットを微調整してきました。
生地に関しては私が記憶しているだけでも、梳毛のウール素材に始まり、重厚感のあるメルトン。堅牢な英国羊毛や、梳毛と紡毛をミックスしたエレガントな生地。昨年の含浸加工(樹脂加工)したモダンなウールサージ生地…と、様々なアップデートを試みてきました。
世の中で定番といわれるブランドの洋服も、見えにくいところに手を加え、更新し続けることで今なお愛されているものがほとんど。
私たちも同じように細かい部分でも更新を重ね、今年また最高と思えるコートを作ることができました。
今回使用した生地はSuper'110という細番手ウール糸を圧縮しライトメルトンにしたもの。
通常のメルトンに比べると使用している糸が細い為、メルトンにしても重量感が少なくドレープが美しく出ます。
また肌触りは滑らかでフラノの様な静かな起毛感が特徴です。
薄いウールのコートでは真冬の防寒面に不安が残りますが、重厚感のあるメルトン素材は生地の分量が多いコートにすると重くて肩がこる。
丁度その中間にあたり、高揚感もある生地に巡り合うことができました。
カラーはブラックとブラウンの2色。
現代ではミニマルな印象と汎用性、色にスタイルを振り回されない黒は外すことができない。
ブラウンはグレーをはらんだような曖昧な発色。フランスの寡黙な美意識を想起させる色であり、現代のファッション感に沿う色です。
またシルエットも前回から微調整しています。
昨年のモデルはハリのある生地との相性を考え、身幅をもたつかない様に少し細くし、ベルト位置を下げていたのですが、
今年はベルト位置をほんの少し高くし、身幅も少し広く取ったので、一昨年のシルエットに近い形にしています。また着丈を数センチ長くしました。
印象としては腰位置が高くなることでほんのりクラシックでエレガンス。着丈を出すことでボリューム感が生まれどこか現代的です。
※昨年は2,3,4(M~XL)のサイズ展開でしたが、今年は1,2,3(S~L)に戻しています。
柔らかいウールの表情が相まって「今身に付けたい普通のコート」を作ることができました。
是非ご覧ください。
L'ECHOPPE
《予約》【LE / エルイー】SUPER110sバルカラーコート
ブラック | 2
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ブラウン | 2