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ambie × JOURNAL STANDARD meets MONO NO AWARE

2018.10.04
JOURNAL STANDARD

その歌声で、奏でる音で、いつも僕らをワクワクさせてくれる様々なアーティスト。
その姿が眩しくてつい忘れてしまいそうになるけれど、ひとたびステージを降りれば彼らだってみんなと同じ、
ひとりのミュージックラヴァーであり、リスナーなのだ。
その楽しみ方だって十人十色。ライブも良いし、家でゆったり聴くのも悪くない。そして、街を往きつつ聴く音楽も最高だ。
耳をふさがず、環境音と音楽を両立させるambieのイヤフォンはそんな街歩きにぴったりのアイテム。
異なる個性と多彩な音楽的ルーツを持つ気鋭バンド、MONO NO AWAREの4人はそれぞれambieにどんな価値を見出したのだろうか。

Direction : NAOKI KUZE
Photograph : YUKI AIZAWA
Styling : KODAI SUEHIRO
Hair&Make-up : TATSUYA SUZUKI
Interview&Text : RUI KONNO


色んなイヤフォンがある中で、ambieは新しい選択肢のひとつですよね。(玉置)
音楽が景色とか街の喧騒に混ざることで、感情がいつも以上に高まることがある。(柳澤)

―皆さんは個人的に、どんなシチュエーションで音楽を聴くのが1番お好きなんですか?

玉置周啓(以下玉置):うーん。僕はMacのパソコンでちょっと流したりするのが好きかなぁ。

加藤成順(以下加藤):僕はスピーカーが多いです。なんていうか、集中して聴く方が好きなんで。外だと歩いてるしケータイもいじるし、なんか落ち着かなくなっちゃいます。あとイヤフォンしてると耳が疲れちゃうんですよね。

玉置:僕は成順とは逆に、良い音響でゆっくり聴こうっていうのをあまりしてないかも知れません。

―なるほど。イヤフォンをして音楽聴くシーンも結構あるんですか?

玉置:結構ありますよ。あ、でも成順はないか?

加藤:うん。僕はあんまり着けないですね。

竹田綾子(以下竹田):私は移動で電車に乗る時間が長いので、そのときに1番イヤフォンは使ってるかもしれません。

柳澤豊(以下柳澤):俺も同じです。電車が長いっていうのもあるし、街を歩いてるときも結構イヤフォンして聴きながらっていうのが多いので。

―それぞれ少しずつ違うんですね。今日は実際にambieのイヤフォンを試していただきましたけど、実際に使ってどうでしたか?

玉置:耳たぶに挟むから、着けた感覚がなくて楽ですね。仕組みが面白かったです。

竹田:着け方に慣れるまでにちょっと時間がかかりましたけど(笑)。

加藤:僕、イヤフォンをしてるとすぐ耳の穴が痛くなっちゃうんですけど、ambieはそれがないのが嬉しかったです。

玉置:確かにイヤフォン独特の耳の内側に当たってる感とか、密閉されてる感がないのは面白いかも。

加藤:うん。だから普段は長時間着けてられないんですけど、これは大丈夫だなって。

―カナル型のイヤフォンで耳に合わないヤツだと、ちょっと辛いですよね。大・中・小って入ってるけど、どれも合わなかったり。

玉置:中の大が欲しい……みたいな時ありますよね(笑)。

加藤:わかる。

竹田:私、あれよく失くしちゃうんです。

―バッグから出したら「片耳付いてない……」みたいなことですよね?

玉置:そうそう。

加藤:でも、やっぱりこの軽さは良いかも。耳を塞がないから外の音が聞こえるって言うのも新鮮でした。音質についても、どんなに密閉しててもスピーカーに比べるとイヤフォンには限界があると思うから、イヤフォンでそこにこだわろうって気持ちにあんまりなれなかったんですけど、それよりはこうやって周りの話し声も聞いたまま歩いて音楽を楽しめるとか、その方が普段イヤフォンを使わない自分にとっては馴染みやすそう。

玉置:わかる。僕、外であんまりイヤフォンつけたくない理由のひとつで、危険を知るのが遅れるっていうのがあって……。音楽を大爆音で聴いていたらクラクションとかも聞こえないし。

―イヤフォンは外界との遮断的な用途もありますもんね。

玉置:そうですね。でもさっきambieを着けて歩いたら、夜の渋谷の音が際立って聞こえるような感じがして。テクノっぽい曲とかもちょっと軽めの音になるんだけど、それがやたら夜の散歩に合う感じがしました。

―ちなみに今日はambieを着けて、皆さんどんな音楽を流したんですか?

柳澤:ついさっき来る途中で聴いてたやつを聴いてました。自分のイヤフォンで聴いてたのを聴いてみて、どんな感じかなぁ、みたいな。GASっていうドイツのアーティストで、僕自身もよく知らなかったんですけど、友達同士で音楽の情報を交換するSNSのグループみたいなのがあって、そこで教えてもらったんです。知らない曲を聴くのが好きで。

玉置:僕はA Beacon Schoolでした。最近ハマってるんです。なんか夜の渋谷を歩いているときのあの情感と曲のメランコリックな感じがしっくりきて。あと、ドビュッシーの曲も合ってたなぁ。

―ドビュッシーですか!?

玉置:はい。ピアノの音もすごくambieと相性良かったです。音としてはシンプルな構成の曲は街にすごく馴染むというか。

―それはちょっと意外ですね。

玉置:これは何の裏付けもないんですけど、クラシックってホールだとお客さんは動かず聴いている訳じゃないですか? それで、みんなその音に集中しているように見えて、実は自分で色々想像して補って感動してるんじゃないかなって思っていて。ambieはそれを想像じゃなくて、実際に見ている街の景色とかとマッチさせるっていうような楽しみ方ができるなって思いました。

―成順さんは何を聴きました?

加藤:自分はコナン・モカシンです。サイケポップとか、そっちの音が合いそうだなって。実際にローファイな音と合っていました。あと、途中でファクトリー・フロアとかも聴いてました。ambieで聴くと結構ストイックな感じに聴こえて、走りながら聴くのにめちゃくちゃ良さそうですね。

玉置:それ、俺も思った。あと、名前忘れちゃったけど……あ、リカルド・ヴィラロボスだ! ああいうのを聴くのにも良さそう。

竹田:私はTom Tom Club。ちょっと成順と似た理由なんですけど、ギターがチャカチャカしてるから合うかなっていうのと、最近よく聴いてるのもあって。個人的に重いのじゃなくて結構ライトな曲を聴くのにハマってるから、あんまり疲れないしambieは使いやすくて良いですよね。

―皆さん良い感じにバラバラですね(笑)。

玉置:イヤフォンって曲の聴き方とか音楽の好みによって選ばれるんでしょうけど、色んなイヤフォンがある中で新しい選択肢のひとつですよね。自然と音楽を聴くっていう意味で。

―逆にリスナーではなくアーティストとしての皆さんにお聞きしたいんですが、自分たちの曲はどんな風に聴いてもらうのが一番嬉しいですか?

加藤:う〜ん。やっぱりCDを買って、家で聴いて欲しいかもしれないです。MONO NO AWAREはドライブに合う曲とかもあるかもしれないけど、家で歌詞カードを見て、色んなことを思い出しながら聴いたりとか、そっちの方がバンドに合うのかなって。

柳澤:僕も同じような気持ちです。でも、それぞれの人が好きなシチュエーションというか、場面に紛れて聴いてくれるのも嬉しいです。景色とか街の喧騒に混ざることで、感情がいつも以上に高まることもあると思うし。

玉置:そうだよね。俺も前にフランスに行ったとき、真っ暗闇でモン・サン=ミシェルだけ光ってるっていう状態で、珍しくイヤフォンを着けてサカナクションの『ミュージック』を初めて聴いたとき、感動して泣いた。そう言えば。

玉置:僕は、いろんな服を着た人たちが好きなノり方をしてくれてるのとかが単純に嬉しいですね。そう考えたら、一番ライブで聴いて欲しいかもしれないです。

―せっかくなので、先日リリースされた『AHA』についても聞かせてください。今回もすごく心地よいアルバムでしたし、今皆さんが言われたどの聴き方も合いそうですけど、そういった所も意識されていたんですか?

玉置:そこまで具体的には話さなかったですけど、唯一意識してたというか制作の前に話したのは、自分たちがライブをやるであろう場所の、スケールアップをイメージすることですね。

―そこを重視されたのは、やっぱりバンドを取り巻く環境の変化が大きかったんですか?

玉置:そうですね。例えばファーストアルバムを出した頃は小箱……その当時は自分たちには大きかったけれど、150人、200人規模のライブハウスでやることが多かったんですけど、ここ数年はリキッドルームとかでやらせてもらうことも増えてきて。小箱には小箱の良さがあるけど、デカいステージで爆音で鳴らしても気持ち良い音楽を作りたいっていう話を成順からされて。

加藤:その結果、『AHA』では歌で聴かせるっていう曲が多くなったのかなって思います。だからライブが楽しみですね。今回のアルバムでは一曲ずつに対してみんなでがっつり話し込んでいった訳ではないけど、そういう前提のイメージが共有できてるから。そういうのってやっぱりライブにかなり出るんだろうなと思ってます。

柳澤:ぼくも作ってて面白かったです。前回のアルバムはスタジオとかライブを通してみんなで作っていったんですけど、今回は周啓が作ってくれたデモをひとりでスタジオにはいって、ブラッシュアップの仕方を自分なりに考えてから、またバンドに戻してみたいな感じでやったので。制作の違いも面白かったし、成順が言うみたいに、今後のライブでさらにみんなでどう曲を進化させていくのかっていうのも楽しみです。

竹田:今までと作り方が違うのもあって、結構「こういうのどう?」みたいな感じでアイデアを出し合いながらイメージに近いところまで持っていくのが結構面白かったりしましたね。

玉置:「アルバム出そう!」って言ってるのに、僕が1曲もデモを作ってない時期が長かったんで(笑)、どんどんリアリティがみんなの中で薄れていった時期もあったんですけどね……。だけど集中すれば意外とスーパースピードでも良いものがつくれるっていうのは自分の中で発見でしたし、自信にもなりました。

―周啓さんがデモを最初のうちに作ってなかったっていうのはどんな理由だったんですか?

玉置:僕、デモを完成形ではないですけど、できるだけ高水準の状態でみんなに渡したくて。ガチャガチャの状態で渡して、自分が思ってもないようなところで違う解釈が生まれちゃうのが嫌だったので。それでいつも頑張るんですけど、今回はその水準みたいなものを自分の実力より大分高く見積もってしまって(笑)。なかなか思ったとこまで行かないな……みたいな。で、こう、ズルズルと……。あとちょっとライブが忙しかったとか、言い訳はいくらでも出てくるんですけど。僕は体たらくなんです、ホント(笑)。

竹田:でも前作のときと違って今はバンドに費やせる時間が増えたし、自分たちの中にも余力が前よりもあるのかなとは感じてます。

―僕たちが普段楽しんでいるMONO NO AWAREの気持ち良い音ができるまでに、皆さんが費やしている熱意や労力を少し垣間見た気がします。

加藤:僕らは全然労力だとは思ってないですよ。

玉置:忙しかったけど、やっぱり楽しいからね。

竹田:うんうん。

柳澤:そうだね。

玉置:それに、聴いてもらえてるっていうだけで本当にめちゃくちゃありがたいんです。聴いてもらえなかったら、僕らは続けられていないから。

MONO NO AWARE
玉置周啓(g,vo)、加藤成順(g)、竹田綾子(b)、柳澤豊(ds)から成る4人組バンド。
2013年に結成し、幾度かのメンバーチェンジを経て2015年より現在の編成に。次世代を担うアーティストの登竜門となっているフジロックフェスティバル、〈ROOKIE A GO-GO〉の2016年度のステージや各地のフェスへの参加を通してミュージックフリークたちからの支持を集め、2017年の1stフルアルバム『人生、山おり谷おり』でその存在感を全国に知らしめる。現在は2ndフルアルバム『AHA』をリリースしたばかりと、精力的に活動を続ける注目株。

http://mono-no-aware.jp/


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