
もし僕らがニューヨークのブルックリンでピザ屋を出店するとしたら、どんなユニフォームを作るだろう? そんな発想から生まれた企画、スーベニアTシャツシリーズ「THE PHANTOM PIZZA」。今回、あらゆる業界のクリエイターたちとのコラボレーションによって実現させることができました。彼らの独特のクリエイティビティが落とし込まれたアイテムの数々。それらを通して、THE PHANTOM PIZZAの世界が展開されています。

この企画にアパレルデザイナーやイラストレーター、俳優といった各界で活躍する総勢6人のクリエイターたちが、約3か月に渡って参加してくれました。この特集では、それぞれのデザインのこだわりや、背景にあるストーリーをご紹介します。
今回はLʼECHOPPE のコンセプター・金子恵治氏に商品にまつわるストーリーや完成に至る経緯などを伺うことができました。- B.C STOCKファントムピザTシャツ 2¥3,960(税込)
- B.C STOCKファントムピザTシャツ3¥3,960(税込)
- B.C STOCKファントムピザTシャツ¥3,960(税込)

[金子恵治氏 インタビュー]
金子 恵治
セレクトショップ「エディフィス」でバイヤーを務めた後に独立。
自身の活動を経て2015年に「レショップ」を立ち上げる。
現在はジャーナルスタンダードにて、新しいコンセプトのブランド立ち上げなども行っている。今回はお忙しい中、ありがとうございます。
いえいえ全然。
企画してくださった2デザインについて、モチーフの着想や創作のストーリーなどをお聞かせいただければと思います。
まず、このクマのデザインTに関して、なぜクマのデザインにしようと思ったのですか。
そうですねー。クマは…「腹ペコ」みたいなイメージもあって(笑)。あとはデリバリーのイメージと重なるところもあって。サーカスとかでもチャリンコに乗ってるから、みたいな。
金子さんプロサイクラーですもんね。
いやいや、そんなことはないですけど(笑)。自転車乗りの人たちからすると、ピザって不摂生な食い物というか、「食欲に負けてる」「かわいいよな」みたいなイメージがあって。そういう意味でクマのデリバリーっていう、なんとなくキュートな面を感じるようなものから着想を得ました。
あと、デザインとしてはピザ屋感がない方がいいかなと思って、キャラクターを生かして極力シンプルに仕上げました。デザインの着地にしても、発想にしても、金子さんの落とし込みはバイヤーならではだと思います。
普段はもう少し深くストーリーを深堀ったりするんですけど、今回の企画は軽いノリの方が良いものが出来上がると思って、本当にノリで作りましたね。
お客様からしたら、これはそもそも何なの?っていう話をぜひ聞きたいところですが、説明が難しいですよね(笑)。
そうですねー(笑)。「何なの?」という話だと、これは「USAFA」(United States Air Force Academy・米空軍士官学校)のトレーニングウェアとしてあったデザインなんです。 この企画のデザイン自体をデリバリー用ユニフォームとして考えた時に、USAFAのデザインのモチーフと結びついたんです。USAFAのウェアにはプリントとバックにリフレクターが入っていて、スーベニアのウェアにも大体、背中に広告になるものが入っていたりする。そういった意味で、今回のデザインにも背中に何か入れたいって考えました。
なるほど、エアフォースのトレーニングウェアと今回のデリバリーユニフォームとしてイメージしていた要素がうまくマッチしたんですね。
意外とミリタリー系のモチーフって前か後ろのどちらかにしかデザインがないものが多いんですけど、今回のイメージソースを探している時、ミリタリー系には珍しく前にワンポイントがあって、後ろにも視認性の高いグラフィックが入っているものを見つけたんです。この企画にぴったりだなと思って、それをデザインのベースに採用しています。
このバックの下の三角の部分も、なんかもう僕にはピザにしか見えなくなってきて(笑)。
なので、あまり編集せずに言葉とかモチーフを変えることで出来上がっています。これは一番僕っぽいやり口というか…(笑)。こういうのはね、わかる人にはわかるデザインだから。お客様にもこういう感覚的な部分も含めた背景とか、伝わるといいですよね。
伝わってくれると嬉しいですね。

[参加アーティストの紹介]
徳永 憲二
ストリートブランド”DOARAT”のディレクターを務める。その後TOKUNAGA KENJI DESIGNを立ち上げ独立する。デザイナーLOOTONE氏も加わり様々なデザインを発信している。
原宿DOARATのディレクターを長年務めた徳永さんを今回のプロジェクトにコンバートするにあたり期待をしたのは全盛期の裏原のど真ん中にいた彼等だけが知っている空気感とグルーブ感を彷彿させるデザインでした。徳永さん曰く「90年代後半のNYのピザ屋を想像しながら、ヨダレが出るくらい美味しそうなno.1ショップのイメージでデザインしました」yummy!!

7月上旬入荷予定
RUU SEART by SHARES
犬や海をイメージした”SEART”(シーアート)と言う言葉をテーマにしたアートグラフィックデザイン。より多くの人に笑顔になってもらえるデザインをお届けしていきたい。デザイナーは”TES”のデザインも手掛けている。
〈BEST PIZZA EVER 〉“史上最高のピザ”を提供するカリフォルニアの架空のピザ ダイナーで店員が着るユニフォームをイメージして作成しました。大胆な色使いと、直球のメッセージで力強いロゴがイメージ通りのアメリカを思わせるデザインに仕上げています。サーフブランド“TES”のブランド立ち上げからデザインに携わりグラフィックを手掛け確立した世界観で、ストリートな雰囲気のグラフィックを得意としている為、今回はカリフォルニアのサーファーやスケーターが集うようなダイナーをイメージしています。

THE nookie Happy Family Life
2018年スタート。”an off-color love”(いかがわしい愛)をテーマに、際どく刺激的なグラフィックデザインを得意とするアパレルブランド。オフィシャルWEBショップ『HOTEL THE nookie』では世界観を反映させたアイテムのセレクトや、様々なクリエイターとの枠に囚われないコラボレーションを展開している。
刺激的なグラフィックデザインを得意とするアパレルブランドだけあって今回のプロジェクトの中でもnookieらしいオリジナルのイラストによる和洋折衷のデザインに仕上げている。ストーリーを想像させるようなトロッとしたタッチがポイント。

8月上旬入荷予定
岡田義徳
俳優。昔から音楽や洋服に携わる。
俳優の岡田君に手伝ってもらったきっかけは彼自身がバンドをやっていたりDJをやったりとスケートボードやファッションの造詣も深く、この企画の話をしたところ一つ返事で引き受けてくれました。デザインは彼が得意とするところのストリートテイストのデザイン2型です。コンセプトは?と尋ねたところ、「自分自身で着たい物を作らせていただきました。」

OTA design
デザインスクールを出て後、グラフィックデザイン、車関係の仕事をする。10年前より、ハンドペイントで色々なものを描くことをはじめ、アパレル関係やステージの衣装、ライブペイント等行っている。好きな車やスポーツをテーマにしたデザインをメインとしている。
普段はライブペイントでTシヤツに直にペイントしたりスケートボードメーカーとタイアップしてデザインしたりと仕事は多岐にわたります。今回のオーダーは今までの太田さんとは一味違うティストで頼みました。「NYの昔っからあるピザ屋で名前忘れたけど、そこのテイクアウト用の箱がイカしていて。記憶を頼りに描いてみました。」

- cssアリマス
