MUSE de Deuxieme Classe

2025 Autumn & Winter

VINTAGE LOVERS

vol.01

HANDLY APPARELS

vol.01

HANDLY APPARELS

2025年秋冬、MUSEのテーマは「VINTAGE LOVERS」
VINTAGEを愛し、MUSEに華を添えてくださる方々の特集を連載します。

The theme for MUSE's Fall/Winter 2025 issue is “VINTAGE LOVERS.”
We will be publishing a series of articles featuring people who love vintage and add color to MUSE.

About HANDLY

まずは自己紹介。HANDLYとは?

First of all, let me introduce myself.
What is HANDLY?

私たち夫婦がアメリカ滞在の経験をきっかけに創業したのが「HANDLY」です。アメリカのブランドにこだわり、パートナーは車やオートバイ関連の輸入販売を、私は長くアパレル業界に携わってきた経験を活かしアパレルを担当しています。

スタートは、アメリカの老舗アイウェアブランド Croakies(クロッキーズ)の取扱いから。そこから、グラスコードを中心に、古着のバイイングやOEMによる雑貨・アクセサリー制作など、幅広い展開を行うようになりました。さらに、お客様からのご要望に応じて商品開発や買付けにも柔軟に対応し、「いただいたご縁は大切に、まずは挑戦してみる」という姿勢で活動しています。

そのため「結局、何がメインなの?」とよく聞かれるのですが(笑)、実はその柔軟さこそがHANDLYの強みです。

社名の「HANDLY」は、家族のイニシャルを組み合わせたもの。Hは夫婦、Lはアメリカで一緒に過ごしたチワワのラッキー、Yは子どものイニシャル。小さな家族の絆を込めた名前です。

ヴィンテージとの出会い。
ヴィンテージが好きになったきっかけは?

How did you meet vintage?
What made you fall in love with vintage?

10代の頃から古着は好きでしたが、本格的にコレクションを始めたのはアメリカで生活していた時です。パートナーの仕事の関係で、さまざまなフリーマーケットやスワップミートを巡り、気に入ったアイテムを少しずつ集めていました。
なかでも印象に残っているのは、各家庭のガレージ前に不要なものを並べて週末だけ近所向けに販売する「ガレージセール」。ガレージにため込んだものを次の人に託す――そんなリサイクル精神にとても惹かれました。とはいえ、あくまで“楽しみながら気軽にやる”というアメリカらしい軽いノリが、また魅力的だったのです。
そして、パートナーのバイクやサーフィン仲間のおひとりとして、古着イベント『Inspiration』を主催されている田中凛太郎さんとご縁をいただいたことも大きなきっかけでした。仲間内やマニアの間でしか流通しないリアルヴィンテージのアイテムを撮影し、一冊の本にまとめ、その背景やストーリーを伝える――その取り組みには深く感銘を受けました。
その経験があるからこそ、私たちもMUSEさんへ古着を納品する際には、独自の切り口で製作した小冊子を添えさせていただいています。アイテムそのものだけでなく、その“背景”までお届けしたい、という想いを込めて。 

私物のお宝見せてください!

Please show us your personal treasures!

LAに住んでいた頃、La Brea Aveにあるアメリカンラグシーの店舗前で、偶然エリック・クラプトンさんと藤原ヒロシさんをお見かけしました。あまりの興奮に、思わず車へ走って戻りサインペンを取りに行き、そのまま追いかけて声をかけました。その時穿いていた Levi’s 501 66 のデニムにクラプトンさんがサインをしてくださり、さらに握手までしていただいたんです。今でも大切にしている、私にとっての“お宝”です。

ただ、あのとき横で優しいまなざしを向けながら、うんうんと頷いてその様子を見ていた藤原ヒロシさんにも、サインをお願いしておけばよかったなぁ…と。今でもちょっと後悔しています(笑)。(Hiroko)

私物のお宝見せてください!

Please show us your personal treasures!

1994年、ハーレーで北米大陸を旅していました。目的地は、ハーレー乗りの聖地として知られるサウスダコタ州スタージス。そこで、当時私にとってヒーロー的存在だったチョッパービルダー、パット・ケネディさんに出会い、サインをいただきました。
さらにその場で、パット氏が製作したバイクに跨らせてもらい、胸が高鳴るような興奮を味わったのを今でも鮮明に覚えています。

その時手に入れたのが、この90年代シングルステッチのショップTシャツ。一見すると大きな金銭的価値はないかもしれません。けれども、自分自身の体験と結びついた“セルフヴィンテージ”のアイテムには、値段では測れない特別な価値があると考えています。(Eddie)

主にロサンゼルスからのセレクトだと思います。
ロサンゼルスでおすすめの場所はありますか?
(レストラン、美術館、マーケット、ショップ・・カテゴリー問わず)

I think my selections are mainly from Los Angeles.
Do you have any recommendations for places to go in Los Angeles?
(Restaurants, museums, markets, stores...any category)

住んでいた頃はおすすめしたい場所が本当にたくさんあったのですが、今は買い付けで弾丸訪問することが多く、新しいお店を開拓できていないのが正直なところなんです(笑)。それに、ロサンゼルス自体も大きく様変わりしていて、昔のようなおおらかさが少し薄れてしまったように感じています。
それでも今も強く印象に残っているのは Tartine Santa Monica(前回のカタログでも写真を載せました)。サンフランシスコ発のベーカリー&カフェで、お庭でいただくパン料理とラテが本当に美味しくて。次に行くときは、ぜひワインも一緒に楽しんでみたいと思っています。
もうひとつおすすめしたいのが The Broad。ブロード夫妻が設立した現代美術館で、外観は蜂の巣のようなユニークなデザイン。館内には自然光がたっぷりと差し込み、明るく開放的な空間になっています。アート好きな方はもちろん、そうでない方でも気持ちよく過ごせて、一日中楽しめる場所だと思います。

HANDLYの古着は、サイズ感しかり、状態もベスト!
テイストにおいては、好きなものがわかり合っているが故の絶対的な信頼感があります!
その中でバイイングポリシーを教えてください!

HANDLY's vintage clothes are
the best in terms of sizeand condition!
In terms of taste, we have absolute confidence
in each other because we know what we like!
What is your buying policy in this context?

そんなふうに言っていただけて、本当に嬉しいです。コンセプターの佐藤さんとは、昔の職場で先輩・後輩の関係としてご指導いただき、仕事に対する姿勢を学ばせていただきました。あの頃は、時代背景もあってかとても厳しい職場でしたが(笑)、その後、数年前に改めてご縁をいただいてからは、公私ともに大変お世話になっています。お会いするたびに感性や価値観の引き出しが広がるような“おしゃれのスパイス”をいただいていて、自分にとってとても大切な存在です。
また、MUSEさんのInstagramも普段から拝見しており、その上品で洗練された世界観にいつも感動しています。そんなMUSEさんのセレクトに調和するように、私自身も70〜80年代の古着の中から、遊び心や当時のカルチャーを感じさせるグラフィックや、少しエッジの効いたアイテムを意識して選んでいます。
単に“かわいい”や“かっこいい”というだけではなく、今の空気感にヴィンテージならではのストーリーやユーモアをさりげなく添えられるように。そんな“大人が自然に楽しめる古着”をお届けしたいという思いでセレクトしています。
さらにカタログでは、アイテムに施されたグラフィックの背景やエピソードも紹介しています。モノとしての価値だけでなく、その裏にあるストーリーまでお客様に楽しんでいただけたら嬉しい、という気持ちで制作しています。
そして実は、うちのパートナーも古着Tシャツが大好きなんです。私があまり選ばないような乗り物系、ミュージック系、ご当地ものなど、メンズライクなデザインやサイズをピックしています。パートナーは「これを着ていたのはどんな人だろう」と想像を膨らませながら選んでいることもあって(笑)。ただ、ときに思い入れが強すぎてお客様目線から離れてしまうこともあるので、そこは私がうまくバランスを取っています。

今回のバイイング全て可愛いです!
中でも1番の勝利品を教えてください。

All the buys this time are lovely!
Please tell us the most winning item among them.

本当に嬉しいです!テンション上がっちゃいますね。
今回の“戦利品”は、MAFCO製のヴィンテージピン PINS TRUE TO LIFE です。アメリカでかつて製造されていた、州の形をデザインしたクロワゾネ(七宝焼き)エナメルピンのシリーズで、70〜80年代のアメリカ文化や旅の記憶をそのまま閉じ込めたような特別なアイテムなんです。

単品のピンは市場でも見かけますが、オリジナルボードにセットされ、しかも当時のプラスチック製の留め具まで揃っているものには、なかなか出会うことができません。まさにコレクターズアイテム。古き良きアメリカのカルチャーと、ヴィンテージに宿る物語の力を改めて実感させてくれる、大切な一品です。

このピンとの出会いは、ロサンゼルスでの仕入れではなく、ロングビーチに拠点を構え、ヴィンテージ愛好家から絶大な信頼を集める Meow Vintage のKatさんから。昨年11月、恵比寿で開催された『Inspiration TOKYO』の会場でバイイングさせていただきました。買付けの際にはいつも大変お世話になっていて、今回も素敵なご縁から手にすることができたアイテムです。

そして今年もKatさんが『Inspiration TOKYO』に来日されるとのことで、再びお会いできるのを心から楽しみにしています。

Vintage Item

T-Shirt

Others

Bag

L.L.Bean本社のあるメイン州の工場で、今も職人の手によって一つひとつ丁寧に縫製されているのもこのバッグの魅力のひとつ。アメリカ製の誇りとクラフトマンシップが細部にまで宿っています。

Charm

このチャームは、オリジナルデカールを使い、透明なケースに閉じ込めた”小さな記憶のかけら”。キーホルダーとしてはもちろん、バッグや旅道具にそっと添えればどこか懐かしい風が吹き抜けます。まるで、かつての旅の記憶を封じ込めたような静かな存在感を持つチャームです。
裏面には、「もう使われることはないけれど、今も確かに魅力を持ち続けている」ことを綴ったメッセージカードを同封。それは、単なる装飾品ではなく、”旅する心”をそっと持ち歩くためのアイテムです。
どれもが一点もの。印刷のわずかなズレ、かすれたライン、色あせた発色ーーそれらは単なる”劣化”ではなく、長い時を旅してきた証のようなのもです。時代に取り残されたデッドストックのデカールたちには、当時の空気や匂いまで閉じ込められているかのよう。
新品では決して味わえない、偶然が生んだ風合いや表情を、そのまま受け取ってほしい。
完璧じゃないからこそ愛おしい。このチャームには、そんな”ものの味わい方”がそっと詰まっています。

こちらのヴィンテージキーリングセットには、1970~80年代のアメリカの空気をぎゅっと閉じ込めました。いずれも当時実際に使われていたオリジナル品です。

HANDLY -apparels-
Glass Chain

この秋、入荷予定!
グラスチェーンはMUSE LOVERマストハブアイテム!

Handly sequential chain short 今後発売予定

Handly ball chain 今後発売予定

Product Photos&Text_HANDLY(@handly_apparels
Production SOUGEN DESIGN_Matsuzaki
Photos_ NACHO(@nacho710)and ADRIAN(@a.d.photography210