
Photo_Shintaro Yoshimatsu
Text_Masahiro Kosaka
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EDIFICE、417 EDIFICE、L’ECHOPPE、WISM、PULPの5ブランドを展開するLe Dome(ル・ドーム)は、
先日YouTubeチャンネル「STYLE by Le Dome」をローンチ。
ブランドごとに異なる世界観を、様々な映像コンテンツにのせて定期的に届けていく。
指揮をとるのは、「takamama」の愛称で知られる彼。
実は、個人のYouTubeチャンネルも運営していて、その登録者数は7000人を超える。
そんな彼の、ワークとライフについて。
洋服に携わる身として、映像制作に意義を感じた。
―チャンネル登録者数7000人を超える「takamamaの、自由着まま」というYouTubeチャンネルをご自身で運営している高橋さんですが、そもそもYouTubeをはじめたきっかけは何だったのでしょうか?
「チャンネルを一緒に運営しているいまの相方と出会い、勧められたのがきっかけです。最初はやるつもりはなかったのですが、ファッションに関連した代表的なYouTube動画を試しに見てみたら、ガラリと気が変わって(笑)。というのも、クオリティうんぬんは置いておいて、自分が欲しい情報を発信している動画がひとつもなかったんです。これからの若い子たちが、そういった映像に触れてファッションを学んでいくことにも危機感を覚えた。そこで、洋服に携わる身として僕が映像を作っていくことに意義を感じたんです。」


―映像制作の経験がない中、チャンネル開設にあたってはどのように知識を得たのでしょうか?
「チャンネルを開設したのは、2019年12月のこと。じつはまだかなり日も浅いんです。それまでぼく自身はYouTubeをはじめとした映像制作に何の知識もなかったので、相方に教わりながら、ほとんど自己流でおこないました。コンテンツのディレクションは相方が担当してくれつつ、ぼくもそこにアイディアを出しています。」

―チャンネルは、ファッションを主軸にしつつ、「スタイリング」や「ショッピング」などいくつかのテーマに分かれているようです。なかにはコーヒーショップを取材する回もあって、洋服以外の趣味も垣間見える。オフの日には何をして過ごすことが多いですか?
「洋服を買いに行くことはもちろんですが、建築を観に行くのも好きです。感覚的なところなので言葉にするのは難しいのですが、観ることによってインスピレーションを得ることができる。ファッションと建築って密接とも言われるので、感じるものがあって。あとは、気になるお店にご飯を食べに行ったりもします。直近では日本橋や神田の方に行きました。自分の好きなものに対して「ここに行きたい」と思ったら、場所は関係ないですね。」



―なるほど、洋服だけにとどまらない興味の幅も、今後のコンテンツに生きてきそうですね。制作において意識していることはありますか?
「いくつかの動画では、ショップに行って実際に買い物をしたり、店主にインタビューしたりしています。その際のショップ選びにおいては、基本的にぼくか相方の知り合いの店に絞るようにしている。つまり、一定の関係性がある場所を選んでいるんです。理由は、そのとき限りの関係にしたくないから。もともとの関係値が高くないと、濃い内容を作れないし、なによりお互いが楽しくできないと思うんです。その空気感は、きっと視聴者にも伝わります。もし今後まったく知らないショップに行くことになったとしても、徹底的にリサーチをして、関係性を築いてから撮影したいですね。」

―高橋さんがそのようにして個人的に運営してきたYouTubeとそのノウハウを土台に、ベイクルーズのグループ会社Le Domeでは今後映像コンテンツに一層力を入れていくそうですね。
「これまでYouTubeをやってきたなかで、紹介したショップの別注アイテムに問い合わせが殺到するなど、映像コンテンツの影響力を目の当たりにしてきました。それだけにプレッシャーも感じていますが、たんなるECではなく、そうした映像をきっかけにモノが売れていく流れには可能性を感じています。ベイクルーズのような大きな会社がそうした流れを享受していくことはポジティブに捉えていますし、オリジナリティあるコンテンツを作ろうと意気込んでいるところです。」

「自分がやりたくないと思うことはしない。
それを貫くことで、自分らしさにつながっていくはずです。」
高橋 宏樹
ルドーム WEB ヴィジュアル コーディネーター
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