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VERMEIL par iéna Naoko Okusa KEY ITEM COLOR BOTTOMS

スタイリスト大草直子さんが考える「色」を着る意味、「色」の取り入れ方

色は、着る人のキャラクターを映し、
女性の色っぽさを運ぶ言葉。

華やかなグリーンは、深いレンガ色は、
そして甘やかなエッグシェルは。
「その人」のどんな内面を、
秘めた艶っぽさを伝えてくれるのでしょうか。

この春は、色をこうして意識的に選びたい。
ボトムで、なら、メイクはいつも通りで。
装うことの美しい価値と愛おしさを色にのせて。
新しい季節を、新しいおしゃれで始めよう。

大草直子

COLOR BOTTOMS

COLOR BOTTOMS

1/3

LINEN RUFFLE
SKIRT

COLOR: GREEN

POINT

  • シンプルな着こなしに華を
    添える、斜めに入ったラッフル
  • 神秘的な女性らしさが漂う、
    青みを帯びたグリーン
  • 長すぎず、短すぎない、
    品のある丈

GREEN × WHITE

白シャツと合わせて、ビーチリゾートのマダム風に♡

「ターコイズグリーンのラップ風スカートは、たとえばリネンの白いシャツとコーディネート。トップスはキリッと辛口、ボトムスはエレガント。この相反するキャラクターを閉じ込めることで、シンプルな着こなしに立体感のあるキャラクターをもたせて。白と合わせることで、ドラマティックなグリーンが際立ちます」

「サングラスはアイメイクとしての効果も。リネンのシャツに合わせてメークはナチュラルに。サングラスで迫力と今っぽさをプラスしたい。」

GREEN × PINK

色×色。正反対の2色で引き立て合って

「ボトムスで色を取り入れるのは、顔映りに影響がないから。そして、好きな色、憧れの色に素直に挑戦できるから。青みを帯びたグリーンは、神秘的な女性らしさがあるから、合わせる色に求めるのは親しみやすさや可愛さ。「青み」という共通項がある淡いピンクのカットソーで、グリーンにはない個性を取り入れて」

COLOR BOTTOMS

2/3

RAMIE LONG
SKIRT

COLOR: TERRACOTTA

POINT

  • ドライで涼やかな麻素材ラミーを使用。ラミー特有の繊細な
    光沢がある
  • 腰回りはすっきり。
    腰の下からふわっと広がる
    ドラマティックなシルエット
  • フロントの小さなボタンが、
    縦のラインを強調

TERRACOTTA × BLACK

テラコッタと黒はマチュアな決意を秘めた色

「ドラマティックな印象がありながら、どこかスパイシーで、この時期にぴったりのテラコッタブラウン。甘すぎないのに人の記憶に残るこの色を、カシミヤの黒と合わせて。ベクトルの違う、けれど意思のある2色を組み合わせることで、凛とした女性像を表現して。バッグやサンダルに抜け感があれば、重くなることもありません」

TERACOTTA × WHITE

白と合わせるとカジュアルでスポーティに

「かけ合わせる色によって、その性質を変えるテラコッタブラウン。透明感のある白となら、スポーティに仕上がります。顔の肌と白―の間に、ペタルなグレーをはさむと、コントラストが優しくなり、まっさらなカットソーが取り入れやすい。白、ブラウン、グレー。ベーシックな色なのに、全身で見ると圧倒的な華を残すのが不思議」

「ペタルなグレーにマルチカラーが見え隠れするストールをふんわり巻いて、ネックレス代わりに。ぐるぐるっと巻いただけのラフなあしらいがちょうどいい」

COLOR BOTTOMS

3/3

RUSSELL LACE
MERMAID SKIRT

COLOR: EGG-SHELL

POINT

  • 女性の肌を美しく見せてくれる、
    優しいエッグシェルカラー
  • ウエスト位置高めの、
    エレガントなフレアライン
  • 裏地の長さを計算し、裾のレースの影から素足が美しく透ける

EGG-SHELL × BROWN

エッグシェルの優しさにブラウンで格好良さを

「女性の肌を美しく見せてくれるエッグシェル、しかもレース―という最強のスカート。さらに、少し長めの丈が、靴選びの自由度を上げてくれる。小物もエッグシェル×チョコレートブラウンに統一すれば、シンプルで格好いい全身に。女度高めのスカートを、ドライな色で引き締めてコーディネートする」

EGG-SHELL × BEIGE

夏のエクリュは昼にも夜にも完璧

「エッグシェルとピンク味を帯びたスウィートベージュ。肌に溶け込むようなヌーディな色が、着る人の清らかなセクシーさを引き出します。きちんと感もあり人当たりが優しく、そして華がある。昼、夜の時間軸も、シーンも超える最強のコーディネート。着る色を選ぶことで、なりたいキャラクターを操作できるのも、「色を着る」醍醐味」

「大きなリボンのようなディテールに、無防備な肌。そして愛らしいパール。フロントから見たときと、後姿の印象ががらりと変わるのが楽しい。」

Naoko Okusa PROFILE

大草 直子(スタイリスト)

1972年生まれ。東京都出身。大学卒業後、現ハースト婦人画報社に入社。雑誌の編集に携わった後、独立。ファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組む。2019年4月には新しいメディア『AMARC』を立ち上げた。講談社のWEBマガジン『mi-mollet』コンセプト・ディレクターでもあり、新著『大草直子のNEW BASIC』ほか、インスタグラムも人気。