トレンチとシャツはトラッドスタイルを象徴とするアイテム。素材やフォルムなどそのシーズンのトレンドやムードを加えてアップデートさせています。
Her.
彼女のワードローブと7つの大切なモノ、コト
- Vol.1
- Deuxième Classe Designer
- Hiroko Kanagawa




"スタイルがある人"はどんなものを選び、どんなことを大切にしているのか。
その起点となるワードローブにはひととなりが表れる。
Deuxième Classeに関わる人々のワードローブから、彼女たちが大切にしているモノやコトを紐解いていく連載企画。
記念すべき第一弾は、デザイナーの金川博子。

- Profile
- Designer
- 金川 博子/ Hiroko Kanagawa
Deuxième Classe Designer デザイナー。
他社でデザイナーを経て、2009年に入社。
Deuxième Classeでのデザイナー歴は15年。シーズンテーマの立案から、スタイリングを軸にオールアイテムの商品作りを行う。女性を美しくするためのBASICな服作りを目指している。私生活では2児の母。

01. TRADが私の原点であり
服作りのベース
TRAD(トラッド)は「伝統的な」「保守的な」を意味するtraditionalの和製英語。「紳士服」が原点とされるクラシックで品のあるファッションスタイルのこと。
洋服作りの軸となるトラッドがベースにあった上で、コンセプトを元に時代性や今の気分をコレクションに反映しています。
02. 色気を纏う
「女性の持つ本質的な美しさを引き出す服作り」は、服を作る上で一番大切にしていること。華美な装飾をせずとも着るだけで気品や知性を感じられる、そんな代名詞的存在のFFシリーズは、今シーズンで約10年目。今までよりも色気を漂わせるために、艶のある素材に変更しシルエットも少しタイトめにリモデル。
世界で1番編み目が細かく均一なニットを作り出すと言われる、ドイツ製の編み機との運命的な出会いから生まれたFF。熟練した技術を持つ職人にしか動かせない編み機は、国内でも稼働させられるのは1社だけ。拘りの詰まったオリジナルのゴールドボタンも、全て手作業でつけられています。
03. シーンに合わせた
香りのセレクト。
仕事のスイッチを入れる時、リラックスしたい時、人と会う時。日常の様々なシーンで、その時に合わせた香りを選びます。シーズンテーマを考える時は、香りと女性像をリンクさせてイメージを膨らませることも。


04. 自分が選んだ
モノへの愛着をもつ
洋服でも、仕事道具でも、自分の身体や手に馴染んだものを使い続けるのがマイルール。長く使えるもの。飽きののこないもの。10年後もきっと変わらない、普遍的なもの。自分が選んだものへの愛着を持って使うことを大事にしています。

- KNIT ¥33,000 / DEUXIÈME CLASSE BUY


05. “きれい”の崩し方

スタイルの軸になるきれいめなトップスやコート。それらを日常にしてくれるデニムは、私にとってなくてはならない存在。デニムを選ぶ基準は2つ。「品良く見えるかどうか」と「ネイビー、グレー、ホワイトに合うかどうか」。濃すぎず薄すぎないデニムは、普段着るきれいめなトップスと合わせても浮かず、どこか品を感じられる。そしてワードローブの軸となるカラーに合えば、自然と自分らしさを感じるスタイルに仕上がります。
06. 日常に馴染むモノ
初めて発売した7年前から今も変わらずクローゼットの中心に在り続けるDINERは、私にとって永遠の定番。型崩れのしにくさ、ケアのしやすさ、スタイリングの幅。どんな人のワードローブにも日常にも寄り添い馴染む、その実用性の高さがDINERが持つ最大の魅力。

- KNIT ¥48,400 / DEUXIÈME CLASSE BUY

- KNIT ¥25,300 / DEUXIÈME CLASSE BUY
- SKIRT ¥35,200 / DEUXIÈME CLASSE BUY

JEWELRY
ジュエリーはゴールド派。本物を少しずつ。どんなスタイルにも変わらず、毎日つけられるものを選ぶようにしています。


07. 大切なものに寄り添う時間。
愛着を持っているからこそ、少しでも長く着続けるためのホームケアは欠かさない。
ケアする時間こそ、楽しむ時間に変える。
春夏シーズンはホームケアできる服が増えてくる時期。
今回はサマーニットの手洗い方法とポイントをご紹介します。(素材によって変わる場合もあります)
MY STYLING RULE
スタイリングをするときのルールは、足すことよりも引き算を意識すること。削ぎ落とした中で生まれるバランス感を大切にしています。