あたらしい自分に変わりたい。だけど、どこから変わればいいかわからないーーー。
そんなお悩みを、人気スタイリスト福田麻琴さんにコーディネートによって解決していただきました。
自分に合うおしゃれ、着こなしがわからない…と悩む、おしゃれ迷子2人の変身の模様をお届けします。
トレンドを取り入れて、あたらしい自分に変身。すぐに取り入れたくなるアドバイスも満載です。
『LEE』『VERY』『mi-mollet』など女性誌やwebマガジンのスタイリングを中心に広告、CMの他、エッセイの執筆、ブランドのディレクション、バイイング、コラボ商品開発など幅広いジャンルで活躍中。著書に『私たちに「今」似合う服』(5/27発売。予約受付中)『大人気スタイリストがすすめる コスパのいい服』など。
福田麻琴さんにお悩み解決をしていただいた模様を動画でも公開中!
今回、福田麻琴さんにコーディネートのお悩みを解決してもらうのは、こちらのお2人。
夏は白シャツにデニムのような「トップス+ボトム」だけの単純コーデになりがちです。レイヤードしたり、1着を何通りにも着回したりと、いつものコーデをアップデートしたいけど、どうしたらいいわかりません。
シックな大人っぽいスタイルに憧れつつも、カラフルなカラーアイテムも気になる…!好きだけど、子どもっぽくなりそうで手を出せなかったマルチカラーのノースリーブニットを素敵に着こなしてみたいです。
普段はカジュアルスタイルが多いという西部さん。「モードなスタイルも似合いそう」と、まず福田さんが選んだのは、今季トレンドのシアートップス。きちんと感のあるジレを重ねてホワイトデニムを合わせたら、シックな大人スタイルの完成です。重たい印象になりそうな夏のモノトーンコーデが軽やかに仕上がるのもシアートップスのおかげ。レイヤードにもおすすめだそう。
「1つのアイテムを着回したい」という西部さんの要望に福田さんが提案してくれたのは、同じシアートップスをワンピースにオンしたスポーティスタイル。ストンとしたIラインがきれいなオールブラックコーデはそのままだと大人っぽく、キャップやサンダル、デニムシャツを合わせればカジュアルな印象に。手に持ったデニムシャツも、羽織ったり、腰に巻いてスタイルアップにと大活躍。ジレと合わせたシックなスタイルから一転、がらりと印象を変えて驚かせてくれた福田さん。「小物でこんなに雰囲気が変わるんだっていうのを楽しんでもらいたいと思って」。プロのテクニックに西部さんも感動した様子。「シンプルなシアートップスでこんなに着回しできるなんて!ノースリーブを着たいけど、露出が気になるという人にも挑戦しやすそう。普段着ない感じなのに違和感なくしっくりきます。」
着用ITEM
「大好きなピンクとグリーンを使ったカラフルなアイテムを着てみたい。でも子どもっぽく見えないか心配で…」そんな西部さんが次に挑戦したのはマルチボーダーのニットタンクトップ。「さっきのブラックコーデとは違う雰囲気のスタイリングになりそうね。任せて!」頼もしい言葉とともに福田さんが仕上げたデニムスタイルは、まさに明るい西部さんのキャラクターにぴったり。
「配色やピッチがアメリカンヴィンテージっぽいイメージなので、あえて王道のデニムを合わせました。明るめでボリュームのあるデニムを選んで、思いっきりレトロムードを楽しんでもらいたいな」。幼く見えそうな色合わせは、小物をブラウンで統一して落ち着いた印象に仕上げて。「バッグをリュックやサコッシュに、足元はスニーカーやビーサンでもかわいいと思いますよ。夏のおでかけにもぴったり!」と福田さん。
西部さんも、「このコーデで夏フェスに行きたいです。着るだけですごく元気が出て笑顔になれます」念願叶って、夏が待ち遠しい様子です。
着用ITEM
腰まわりが気になるのでカバーしたくて、ボトムはワイドなパンツやデニムばかり。体型に合った服選びに苦戦しています。ふんわりしたロングスカートにも挑戦してみたいけれど、腰まわりが余計に強調されそうで…
白や黒などベーシックカラーやシンプルなデザインにばかり手が伸びて、いつも無難にまとまってしまうのが悩みです。かわいいなとは思うけど勇気が出なかった色柄ものなど、自分では選ばない色柄もので、新しい自分に出会いたいです!
フェミニンな雰囲気が苦手でパンツ派の川村さんですが、「このスカートは絶対似合う!」と福田さん一推しのリネン素材のロングスカートを主役にしたコーデに挑戦。
「白は太って見えるという呪いを払拭するオールホワイトコーデを作ってみました」。スカートは程よいボリューム感と丈、すっきりとしたウエストデザインで華奢見えに。合わせたのは、クロップド丈のトップス。「ウエストを高く設定するとすっきりとした印象になります。フェミニンな白は、靴やバッグは黒でまとめると甘さ控えめに。アクセサリーもゴールドのチェーンなどのややハードなデザインを選びました」。色違いの黒いスカートを使って品のある夏のモノトーンコーデにも挑戦。ドラマティックな雰囲気の黒いスカートも、リネン素材ならドライな印象で挑戦しやすくなります。。ふんわりとしたブラウスは、タックインしてくびれを作りウエストを高い位置にキープすれば、マキシ丈も相まって脚長効果に。モノトーンの小花柄を選んだことで、かわいらしくもシックな雰囲気になりました。「同じスカートとは思えないくらい、こんなに印象が変わるんですね。モノトーンなので初めてのスカートも抵抗なく着られました。いつもは無地が多いけれど、さりげない花柄なら気負わず取り入れられそうです」と川村さん。
着用ITEM
普段はあまり選ばない色柄ものに挑戦してみたいと川村さんが選んだのは、グリーン地にピンクの柄が描かれた柄パンツ。「色柄に抵抗がある人は、ボトムから取り入れるのがおすすめ。普段ベーシックなカラーやアイテムが多い人こそ、逆に柄ものは取り入れやすいと思いますよ」。トップスには、安心感のある“いつもの”アイテムを合わせるのも挑戦しやすいコツ。
今回は川村さんもよく着るというリネンの白シャツを合わせて。「白シャツってなんでも受け止めてくれる懐の広さがあるんですよね。柄パンツのハードルが下がって親しみやすくなると思います」。リラックス感のあるスタイルには、大ぶりのアクセサリーも忘れずに。「首元は開いていた方がすっきり見えするけれど、ヌーディになりすぎるので、シルバーアクセでおでかけ感をプラスします。シャツは襟を抜いて着るとこなれた印象に」。バッグや靴など小物はすべて同系色でまとめて主役を引き立てます。
普段の雰囲気とかなり違う装いの自分に驚く川村さん。「初めての柄パンツでも、トップスがいつもの白なので安心感があります」。
着用ITEM
「普段のコーディネートに活かして欲しい」という福田さんの想いから、ふたりがリアルに“着てみたい”と思うアイテムを使ったり、着回しのアイデアもご提案いただいた今回の企画。
西部さんは、「シアートップスのコーデは、普段目指したいけどできなかったスタイル。今後も取り入れていきたいです。どのコーデも小物使いや着回し方がとても勉強になりました。これからファッションがますます楽しくなりそうでワクワクしています」。
川村さんも「私のクローゼットにはないものばかりだけど、慣れている色だと挑戦しやすいことがわかりました。同じアイテムでも、素材や形、着方を変えるだけこんなにバリエーションが広がるんですね。」
ふたりの笑顔に福田さんも安心の様子。「今回は普段の装いとも合わせやすいような提案できて、私も楽しかったです。ふたりの変身ぶりにも驚きました。これからも新しいアイテムやアレンジに挑戦して、ファッションを楽しんでもらいたいですね」。
Photo : Yuji Ueno
Movie : Eviry Inc.
Styling : Makoto Fukuda
Writing : Hitomi Takano
ベイクルーズスタッフ50人が着こなす初夏のスタイル
似合う色がわかれば、毎日がもっと楽しく!