立川の古着屋とレリューム川崎店。気になるコラボレーションの全貌を聞いてきました。
立川にお店を構える古着屋「TAPA TAPP」とジャーナル スタンダード レリューム川崎店スタッフが共同でアイテムを制作したとの噂を聞きつけ、お話を聞いてきました。
JR南武線の端と端、古着屋とセレクトショップと、一見交わりそうにないコラボレーションの経緯とは・・・?
ー服作りのキッカケとなった、2度のポップアップ開催
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ーレリューム川崎店とTAPA TAPPは、これまで2度ラゾーナ川崎でポップアップストアを開催していますが、どういった経緯で実現したのでしょうか?
橋本「自分が元々TAPA TAPPに通っていて、店長の畑山くんに提案しました。ヴィンテージも取り扱いつつ、アウトドアやスケートカルチャーに根ざしたキャッチーな古着がレリュームのお客様にも響くという確信があったんです。洋服の師匠とも言える鈴木さんと一緒に何かしたい、という思いもありましたね。」
畑山「コロナの影響でお店から客足が遠のいていて、店舗独自の強みを出すにはどうしたら良いのかを模索していた時期でした。橋本くんの提案を聞いたときに『これだ!』と思ったんです。自分もよく買い物をするお店でもあったし、TAPA TAPPの古着はレリュームのお客さんにも楽しんでもらえると思い、すぐに資料を作って本社に提案しました。」
ー鈴木さんは橋本さんから提案をもらった際はどう思いましたか?
鈴木「『是非やってみたい。』と思いました。セレクトショップが行う古着のポップアップストアは時々見ますが、たくさん店舗を構えるような大手チェーンの古着屋が多い気がしていて。TAPA TAPPのような都心から離れたところにある古着屋が、セレクトショップでお買い物をしているお客様に受け入れられるのか気になったので。」
ー買い付けには橋本さんと畑山さんが同行したとか。
鈴木「ラゾーナ川崎でお買い物をする方がどのような服を好むのかが僕には分からなかったので、同行してもらおうと。新品を扱っているセレクトショップのスタッフが、自分が普段買い付けを行っている場所でどのようなアイテムをピックアップするのかは見ていて新鮮でしたし、勉強になりました。」
橋本「川崎店に来ていただいているお客様をイメージして、新鮮さがありつつお客様のワードローブにスッと馴染むような古着を買い付けるよう意識しました。」
ーポップアップストアは大盛況だったとお伺いしています。
畑山「元々TAPA TAPPに通っていた方で、ポップアップ以降もレリュームに来ていただくお客様もいらっしゃいます。」
藤崎「ポップアップをキッカケにTAPA TAPPを知ってくれた方も多くいらっしゃいました。お店に買い物に来てくれたり、お正月の初売りの行列に並んでくれた強者もいたり。(笑)」
鈴木「お互いのやりたいことを上手くブレンドして実施できて、かつお客様に喜んでいただけたのは嬉しかったですね。」
ー古着の良さを楽しんでもらえる新品を作りたい。
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ーそれでは早速主題に移りたいのですが、今回のモノづくりはどういった経緯で始まったのでしょうか?
橋本「ポップアップに向けた買い付けの際に、『何かモノづくりができたらいいですね。』という話が上がったんですよね。」
鈴木「そうだね。それで僕の倉庫に橋本くんと畑山くんに来てもらって、古着を見ながら色々話す中で『古着をベースにした新品を作る。』という方向性が定まりましたね。」
TAPA TAPP × JOURNAL STANDARD relume『POLARTEC®︎ ハイドロシェッドジャケット』
¥16,500 税込
ーベースとなったアイテムを教えてください。
鈴木「形は古着のフライフィッシング用のライトシェルをベースにしています。前面のポケットのデザインと、身幅広め着丈短めのボックスシルエットが特徴ですね。」
橋本「襟のデザインにも着目してもらいたいです。古着のフライフィッシングのウェアって襟元が詰まったものが多くて。今回はあくまで街着として着てもらいたかったので、着心地やレイヤードのしやすさを考えて首回りは少しゆとりを持たせています。インナーにタートルネックのカットソーやネルシャツなど襟付きのアイテムにも合わせられるようにしました。」
ー素材はフリース素材「POLARTEC®︎」に変更されています。
鈴木「ロングシーズン着て欲しいという思いを込めて、素材をフリースに変更しています。フリース素材であれば春や秋は一番外側のライトアウターとして活躍してくれますし、冬は上からコートやダウンを羽織ってもらえれば防寒性もバッチリかなと。『POLARTEC®︎』はレリュームさんから提案いただいたんだっけ?」
畑山「そうですね。真冬にインナーとして着ることを考えると、フリースの中でも、保温性は保ちつつも厚すぎない生地が良いと思い提案しました。『POLARTEC®︎』は柔らかくて動きやすくて、保温性も高いので今回の企画にピッタリだと思ったんです。」
ーカラーはブラックとグレーの2色展開。グレーにはライトブルーのジップが付いています。
橋本「古着のフリースジャケットが好きでたくさん持っていて、その辺りのレトロアウトドアのムードを演出したかったのでグレーはライトブルーを合わせています。ブラックは、合わせやすさを重視してオールブラックでまとめてみました。」
ー制作過程で特に意識していたことはありますか?
鈴木「自分が『良いな。』と思っていた古着のデザインを、どうすれば普段古着を着ていない方に気に入ってもらえるか、というのを考えながら作っていました。自分たちは古着が好きだけれど、レリュームのお客様の中には新品しか着ないという方も多いはず。古着のディテールやシルエットを楽しんでもらいつつ“今着たい”と思える落とし所を探っていきました。」
橋本「普段レリュームに来ていただいているお客様をイメージしながらデザインを決めていきました。お子さんをお持ちの方に公園で遊んだりするときにも着てもらえるよう動きやすさを重視したり、車移動メインでダウンをあまり着ないという方にもフリース素材であれば気に入ってもらえるかな、とか。かなり具体的にイメージしながら作っていきましたね。」
ーレリュームとTAPA TAPP、それぞれのオススメの着こなし方があれば教えてください。
畑山「身幅にゆとりを持たせているので、ニットの上からバサッと羽織っていただくのがオススメです。本格的に寒くなってきたら、この上にきれい目のコートを合わせてもお洒落だと思います。」
橋本「スウェットのセットアップの上からバサッと羽織るのもおすすめです。小学生の時に地元のイケてる先輩たちが、冬場にアウトドア系のジャケットを羽織ってスケボーをしていたのが格好よくて覚えていて。ストリートっぽく着るなら、こういう合わせも良いんじゃないかなと。」
鈴木「トレンドや自分がその時に好きなテイストで、合わせるアイテムを変えて長く着てもらいたいですね。今回僕はアウトドア古着のロングコートに合わせていますが、来年はミリタリーにアイテムに合わせているかもしれないし、ヴィンテージと合わせる時もあるかもしれない。どんなアイテムに合わせても馴染んでくれるデザインに仕上がっていると思います。」
ー今回のコラボアイテムは、川崎店だけでなく全国のジャーナル スタンダード レリューム(※一部除外店舗あり)にて発売がスタートしています。店舗企画のアイテムを全国で販売するというのは、前例のない新しい取り組みかと思います。
橋本「最初は川崎店だけで展開するつもりで、ここまで大きな企画になるとは思っていなかったので正直驚いています。その分大変でしたけど、良いものが出来上がったと思うので全国の皆さまに手に取っていただきたいですね。」
鈴木「沢山の方の手に渡って欲しいです。個人的には、このアイテムが10年後20年後に古着として世の中に出回って、手に取った人が『TAPA TAPPって何だ?』となってくれたら面白いかなと思います。その時まで続けられるように頑張らないとですね!(笑)」
一同(笑)
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《商品情報》
TAPA TAPP × JOURNAL STANDARD relume 『POLARTEC®︎ ハイドロシェッドジャケット』
¥16,500 税込
《展開店舗》
・TAPA TAPP
・ジャーナル スタンダード レリューム対象店舗(自由が丘店、TOKYO-BAY店、錦糸町店、海老名店、EXPOCITY店、立川立飛店、ルクアイーレ店、新宿店、テラスモール湘南店、豊洲店、富士見店、川崎店、みなとみらい店、札幌店、西宮店、ベイクルーズストア名古屋店、ベイクルーズストア福岡店、浦和店)
・公式オンラインストア「ベイクルーズ ストア」
『TAPA TAPP』
立川、国分寺に店舗を構える古着屋『TAPA TAPP』
outdoorを筆頭に 、vintage 、old skate 、military 、good regular 、accessory、original商品など、年代・ジャンルに問わず幅広い古着を取り扱う。
オーナーをはじめとし、古着に対する造詣の深いスタッフが多数在籍し、スタッフの人柄の良さが滲み出る丁寧な接客も魅力。
相場より抑えた手に取りやすいプライス設定で、地域に愛される人気古着店。