LE DENIMとHELMUT LANG
みんなは思い出のデニムってあるのだろうか?
僕はある。
ファッションに目覚めた中学生からデニムはLevi'sかLEEの古着しか履いてなかったのだが、
高校生になり衝撃が走る。
HELMUT LANGたるデザイナーが颯爽と現れ、NEWYORKでとてつもなく都会的なジーンズを発表した。
HELMUT LANGといえばペンキデニムが代表とされるが僕が気になったのはシンプルなリジットのデニムの提案。
24年前のコレクションとは思えないほど洗練されていてシルエットも美しい。
アメカジや裏原ブームで古着やストリートの派手なデザインにお腹いっぱいだった当時の僕としては単純にここまでシンプルに美しいミニマリズムが際立つデニムの提案が新鮮すぎたのだ。
僕はHELMUT LANGのデニムが欲しくてバイト禁止の高校にも関わらずアルバイトしてHELMUT LANGのデニムを購入した。
周りの友人たちはVINTAGEでもないデニムに何故お金をかけるのか分からん…と揶揄されたものだ。
その後、サンローランデニム➡︎ジルサンダーデニム➡︎ディオールオムとデザイナーズデニムの遍歴を重ねるのだがあそこまで削ぎ落としたデニムは後にも先にもHELMUT LANGだけだ。
…とはいえ日本人のアメカジ大好きの血には抗えず年齢がオジサンと呼ばれる年代ということもあってか近年はやはりLevi'sを安心して履いてしまう。
そんな複雑な気持ちの中でご紹介したいのが我がL'ECHOPPEのオリジナルライン"LE"の新作デニムだ。
以前より好評いただいたブラックデニムの第二弾としてインディゴが登場した。
モデル"KK"➡︎ヒップにある人
モデル"CO"➡︎ヒップがない人
にコミットしたことは変更なくベースが今回のインディゴからは501の80年代の赤耳からレギュラーの転換期にかけてのものがベースになっている。
この時代のものはヒップポケットの位置が高くて自分の好みだ。
ワンウォッシュしたぐらいの質感がとても良い。
こういう糸のディティールもほくそ笑んでしまう
写真映えすることもあり加工もののデニムや激しいウォッシュのデニムが増えてきている気がする。
その中で加工は、ほぼ無垢と言っていいこのデニムは一石を投じている。
ファッショングルマンたるL'ECHOPPE擁するLEは"お惣菜"ではなく"ごはん"を提唱したい。
シンプルにカッコ良くデニムを履くことはできそうで難しい。
自分のパーソナリティがダイレクトに抽出されるからだ。
HELMUT LANGがあの時代にあのデニム提案したことも僕の解釈ではきっと同じ。
シンプルに美しい"ごはん"であるLEデニム。
是非、店頭で試してほしい。
L'ECHOPPE名古屋店 小坂
L'ECHOPPE名古屋店
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