JOURNAL STANDARD relumeで今シーズンデビューした、ベーシックを極めるNEWカテゴリー「HOUSE HOLD」。
今回はそんなHOUSE HOLDでリリースされている新型パンツ『OVAL PANTS』にフィーチャー。
CHEF PANTSなどのヒットアイテムを生み出した、JOURNAL STANDARD relumeデザイナー佐藤のこだわりを、一つずつ丁寧に紐解いて行きます。

『HOUSE HOLDE』は、ベーシックカジュアルを「安心感・気軽さ・豊富なサイズ展開」という他とは違った切り口で追求した新レーベルです。
JOURNAL STANDARD relumeの強みでもあるベーシックカジュアルをシンプルに、そしてお求め安い価格帯で提供することを目標として作り上げられています。
決して華美ではないながらも、まるで日用品のように、買い足したり、気分や用途に合わせてサイズを選べる嬉しいバリエーションが魅力！
常に手元に、クローゼットに揃えておきたくなるようなアイテムバリエーションで展開する。

HOUSE HOLDについてご紹介したWEB特集はコチラ！！
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-佐藤さん、前回のCHEF PANTSの記事に引き続き、今回もよろしくお願いします！

佐藤-よろしくお願いします！

-前回の記事、いろんなところから反響あったんですが、佐藤さんには何かリアクションありましたか？？

佐藤-僕にも特に社内で「記事読んだよ」と色んな方から声をかけてもらいました。自分でもこだわった部分などをお話できて、もっとお客様にも知ってもらいたい欲が出てきました！

-よかったです！今回は、HOUSE HOLDの『OVAL PANTS』を大解剖していきたいのですが、これ本当形きれいですよね！

佐藤-そうですね、シルエットにはかなりこだわりました。HOUSE HOLDのコンセプトが、"ベーシックカジュアル"を"お求め安い価格で"提供することなんですが、ベーシックの中にもこだわりを凝縮してデザインしました。

ブランド：JOURNAL STANDARD relume
アイテム名：HOUSE HOLD OVAL TWILL PANTS
素材：コットン98%、ポリウレタン2%
サイズ：1、2、3、4
カラー展開：ベージュ、ナチュラルホワイト
価格：7,040円（税込）

-商品名が『OVAL PANTS』と名付けられていますが、"OVAL"ってどういう意味が籠ってるんですか？？

佐藤-OVALという言葉には、「卵形」とか「楕円形」という意味があるのですが、見た目そのままですね。シルエットを見ていただけるとわかると思うのですが、かなり丸みを帯びた形になっています。

-そうですよね。カーブシルエットは特徴的ですよね。普通に広げて見ると、かなり個性的に見えます。

佐藤-一見変わり者に見えますけど、履いてみると計算されたフォルムになっています。僕がこのパンツを作る際に、パタンナーさんと話していたのが、「似合わない人がいないパンツを作りたい」ということでした。

-生地にもハリ感があって、綺麗に形が出ますよね。

佐藤-そうなんです。ヘビーオンスのツイル生地を使っているのですが、この形を出すためにパターンを調整するのにかなり苦労しました。誰が履いても同じシルエットになるように、サイズも1,2,3,4の4サイズ展開。ジャストサイズで履いていただくのがおススメです。

-癖があるように見えて、違和感なく馴染む、けれど他とは違う感じ･･･。

佐藤-ベーシックなアイテムって、簡単なように見えて、無難過ぎるとほんとにつまらなくなってしまいますよね。なので、シルエットとか生地とか色だったりとか、そういった一つ一つの要素が組み合わさることで全く表情が変わってくるんですね。「没個性にならないベーシック」なアイテムを作るのは難しいのですが、このパンツは我ながら良くできたな、と思います（笑）

-今回このパンツを作るときにベースになったものはあったりするんですか？？

佐藤-ワークパンツの要素を取り入れています。アメリカならではの仕様を要所要所で取り入れて、そういったディテールを加えることで、「粗野でしっかりした」作りの雰囲気もちゃんと表現したかったんです。

-それでいてこの価格（7,040円 税込）なのも、確かにワークウェアの本流を汲んでいるというか、あらゆる人に履かれてきたものをベースにしているのは、HOUSE HOLDのコンセプトにも合致していますね。

佐藤-中村さん、良いこと言いますね！（笑）まさにその通りで、裏付けのある商品になったと思います。

ウエストベルトにはしっかりと芯が入っており、フロント部分が安定する。タックインしても見栄えが良い。

-ではそのこだわりのディテールについて教えてください。

佐藤-ウエストベルトやバックポケットにはこだわりました。ワークパンツの仕様を再現したくて、メーカーさんにはファーストサンプルの段階でもう少し効率の良い仕様を提案されていたんですが、どうしても譲れなくて。

-ウエストベルトはかなりしっかりしていますよね？

佐藤-芯が入っているというか、これも実は面倒な工程で、一つ工程を足さなければならないんです。でもそのひと手間を加えるだけで、履いたときの履き心地とか、表情がかわるんです。ウエストのフックがすぐ外れてしまったり、タックインしたときにふにゃふにゃしているパンツもあると思うのですが、このパンツはそういう繊細な表情よりは、質実剛健な印象も持たせたかったんですよ。バックポケットもポケット口の部分をパイピングにしたり、メーカーさんには嫌がられましたけどね。（笑）

裾幅はハイカットスニーカーも丁度すっぽり収まる。無駄なモタツキもない。

-タックインするとまたかっこいいですね。

佐藤-そうですね、アウトしているときとはまた表情が違って、タックインすると男前なんです。

-男前（笑）。確かに、アウトしているともう少しアンニュイな雰囲気もありますよね。

佐藤-ウエストベルトの存在感ですね。ベルトをしないでジャストで履くとかっこいいですし、色んな着こなしに幅広く対応できます。

-僕、まだ買ってないんですけど、今ものすごく欲しくなってきました･･･。

佐藤-是非是非。ちなみに、生地違いのモデルもあるんです。

ブランド：JOURNAL STANDARD relume
アイテム名：HOUSE HOLD OVAL PANTS 
素材：コットン100%
サイズ：1、2、3、4
カラー展開：カーキ、ブラック
価格：7,040円（税込）

-これはまた、表情が違いますね。生地は少し薄めで、落ち感があるというか･･･。

佐藤-生地は100％のコットンでピーチ起毛を掛けています。先ほどのツイル生地のものよりも印象がソフトなんです。

-肌触りもソフトですね。

佐藤-シルエットは同じに見えますが、実は細かくパターン調整しています。ツイル生地のものと同じシルエットになるように、ボリュームを出したんです。生地が薄く、柔らかいので。

-作り手のこだわりですね。細やかな気配り。これはこれで上品な印象ですね。

佐藤-そこは妥協すると全く別物になってしまうので。カラー展開を変えたのも、生地の特性や見え方を意識していますね。

-いやーどっちを買おうか本当に悩んできました･･･。

佐藤-両方、いや全色買って履き比べてみてください。（笑）

-検討します！（笑）